出版社内容情報
鳥人間コンテストに青春をかける若者たちの爽快エンタテインメント小説！
きっと世界で一番、私は飛びたいと思っている。大ロングセラー『100回泣くこと』の著者が贈る、“空飛ぶ”青春部活小説。「鳥人間コンテスト」アナウンサー・羽鳥慎一氏大絶賛！ の爽快ストーリー。
内容説明
「きっと世界で一番、わたしは飛びたいと願っている。」鳥人間コンテストに夢をかけろ！空飛ぶ青春部活小説。
著者等紹介
中村航［ナカムラコウ］
１９６９年岐阜県生まれ。芝浦工業大学卒。２００２年『リレキショ』で文藝賞を受賞しデビュー。０４年『ぐるぐるまわるすべり台』で第２６回野間文芸新人賞を受賞（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
風眠
120
テレビでやってる鳥人間コンテスト、実はまったく興味が無くて、人が観てたテレビの映像を目の端っこでしか観たことがなかった。実際にコンテストに挑んでいるチームにもきっと、この物語のようなドラマがたくさんあるんだろうなと思ったら、今度テレビで放送されるときは観てみよう、って思ってしまうではないか!落ちてしまうまでのほんのわずかなフライトだけれど、チームがひとつになってく「夢と希望100%」な青春しちゃっている感じがいい。自分に酔いしれちゃって意味不明に盛り上がっても、青い春と書いて青春と呼ぶのだからいいのです。2012/10/14
masa@レビューお休み中
87
人が空を飛ぶ。それは、人類がかねてから叶えたいと思っている夢だ。それを人力で達成しようとする。現代人が空を飛びたいという願いを叶えてくれるのが鳥人間コンテストだ。夢は脆く崩れ去ることもある。でも、ひとりひとりの力は小さくても、みんなの力が合わさった瞬間、夢は夢ではなくなる。儚いと思っていたものが、とてつもなく大きなものへと変わるのだ。夢は叶えるもの。どんなに難しいことでも、叶うと信じること。信じて努力し続けるのが大切なんだ。みんなの願いを抱えて、トリガールは空を飛ぶんだ。2012/11/02
七色一味
84
読破。毎年琵琶湖で開催される某企画を正面から捉えた青春小説。捻りを利かせられないテーマなだけに、キャラで変化をつけざるを得なかったか、とも思ったけど、作者自身芝浦工大出身と言うことで、おそらくベースとなるキャラが実在したんじゃないかと想像。 そこに至るまでに、既にフライトは始まっている。うーむ、クサイ（笑） でも、だからこそ、打ち込むことができるのかもしれない。2013/02/09
takaC
82
他の中村小説とは弱冠毛色が違った。トリガールというタイトルで鳥人間コンテストの話だけど、空を飛ぶのは最後の20ページだけだった。2012/12/10
うしこ＠灯れ松明の火（文庫フリークさんに賛同）
74
ひょんなことからＴ．Ｓ．Ｌ．というサークルに友人と一緒に入部することになったゆきな。そのサークルでは年に１度琵琶湖で開催される鳥人間コンテストで人力飛行機を飛ばすことを目的としていて・・。青春一直線！一つの目的に向かって各々が自分に割り当てられた役割を全うする。もの作りの縮図ともいえるものがここにありました。番組を長い間見ていませんでしたが、今年は久しぶりに見てみようかな。ところで二人乗りの人力飛行機は実在するのでしょうか？あったらこの目で見てみたいです。映像化に向いているお話だと思いました。★★★★2013/02/20
