• ポイントキャンペーン

角川SSC新書
生きる覚悟

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 新書判/ページ数 174p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784047315617
  • NDC分類 159
  • Cコード C0295

出版社内容情報

ベストセラー『生きる意味』の著者が不安な時代を生き抜く“意志”を問う!

東日本大震災は、将来不安をいかに乗り越えていくかを、国民全体に考えさせるものとなりました。地域や人との絆・つながりの大切さを再確認し、流されないで「覚悟」を持って日々生きることの大切さを問いかけます。

内容説明

モノには満たされても精神的には満たされず「生きる意味」が問われていた中で、地震・津波だけでなく原発禍まで引き起こした東日本大震災は、地域や人々との絆・つながりの大切さを改めて気づかせました。また、「得」を追いかけ過ぎたゆえに「徳」を忘れた日本人に、生きていく上で何が重要なのかを突きつけました。ただ漫然と流されて生きるのではなく、自らの内なる“心幹”を太くし、「覚悟」を持って生きることの大切さを問いかけます。

目次

序章 大震災がもたらした絆の確認
第1章 「当たり前」に罠がある
第2章 「処世術」から「処生術」へ
第3章 「得」の絆から「徳」の絆へ―ターニング・ポイント
第4章 心の支えは、各所に芽生えている―変わる勇気
第5章 命をつなぐ、心をつなぐ―ふんばれる支え

著者等紹介

上田紀行[ウエダノリユキ]
文化人類学者。東京工業大学大学院社会理工学研究科価値システム専攻准教授。1958年、東京都生まれ。東京大学大学院博士課程修了。1986年よりスリランカで「悪魔祓い」のフィールドワークを行い、その後「癒し」の観点を最も早くから提示、現代社会の諸問題にもテレビ、新聞等で提言を行う。愛媛大学助教授を経て現職。その間、国際日本文化研究センター助教授、東京大学助教授を併任。2005年に渡米。スタンフォード大学仏教学研究所フェローとして、「今の仏教は現代的問いに答え得るか」と題して講義(全20回)を行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

キク

54
東工大の先生がこんなタイトルの本を出してるのに驚いて読んでみた。結局、引用されてた春樹さんのカタルーニャ国際賞受賞のスピーチが1番心に響いた。(村上主義者なもので)以下抜粋「我々日本人は核に対する『ノー』を叫び続けるべきだった。我々は技術力を集結し、持てる叡智を集結し、社会資本を注ぎ込み、原発に代わる有効なエネルギー開発を、国家レベルで追求すべきだったのです。たとえ世界中が『原発を使わない日本人は馬鹿だ』とあざ笑ったとしても、原爆体験による核へのアレルギーを、妥協することなく持ち続けるべきだった。→2021/05/31

ひろ☆

12
著者の本2冊目、主論は同じ。すべての行為の効率を上げることは、一見便利に見えるが、それは大切なものを取り落としてしまうのではないかと感じた。2015/07/28

rigmarole

5
印象度B。私たちが自明だと思っていることは、組織の中でのシステムに乗っかった狭い範囲の自明性なのであって、「絆」の意識もそこに限定されるなら社会は悪化していく。そうではなく、先祖、子孫、お天道様といった見えない他者からの呼びかけを感じて「絆」を取り戻す、それが「生きる覚悟」である、と。著者の危機感、3.11で極まりし。正論であると思われるにもかかわらず、やや空転気味かと。「あるべき」論を唱道しても簡単にそうなるものでもないという印象を与えます。力強くはありますが、却ってその気迫が敬遠されそうな。2013/08/18

taki-taki

1
著者の他の著作も読んでいるので、主張としては同じかなーという感じだが、知らない街に行って一人ぼっちでも、仏さんやお天道さまが見ていてくれている、「大丈夫だよー」とどこからか言ってもらえていると感じられればやっていけるという話は、そうなれたらどんなによいかなーとは思うのだが、今のところそういう感覚は全然ない。どうやればそうなれるのかもわからない。社会全体でそう思えるようにしないとだめなのか。2015/06/07

Shintaro Ohe

1
この本の前著にあたる「生きる意味」に比べると話の構成、論理展開がずいぶん甘い。しかし、だからこそ逆に甘くてもいいから早くこの主張を世に問わねば!という著者の焦りや切実さを感じた。なぜこれほど著者への評価がゆるいのかというと、ラジオで聞いた著者の声はとても温もりがあり、信頼に値する人のそれであったからだ。もちろん話の内容もよかったのだけど、声の印象って大事。いつか直接話を聞く機会があればいいなー。2014/10/01

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/4337988
  • ご注意事項