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角川SSC新書
浜矩子の「新しい経済学」―グローバル市民主義の薦め

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  • サイズ 新書判/ページ数 196p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784047315259
  • NDC分類 330.4
  • Cコード C0295

内容説明

経済は誰のために存在するのか―。そんな根源的な問いから始まる本書。鋭い分析力と広く豊かな視野を持つ著者は「経済は本来、人の営みそのもの」と説く。グローバル・ジャングルの中で牙をむき続ける新型デフレを乗り越えるために必要なことは何か―。独自の視点から描きだす、“潰し合い”から“分かち合い”へ、これから先の経済論。

目次

プロローグ 新酒の味をどう聞き分けるか
第1章 いつの間にか、みんな一人になっていた―「自分さえ良ければ病」の落とし穴
第2章 エコなのか、エゴなのか―グローバル・ジャングルの真相
第3章 グローバル・ジャングルはヒトが棲む場所―経済活動は人間の営み…私たちの暮らしが経済そのもの
第4章 いつから、どうして、ジャングルからヒトが消えたのか―経済が「解らなく、つまらなく、難しく」なったのはなぜ?
第5章 そこでどうする?―我々が向かうべきところはどこか
第6章 そして再び今を考える―グローバル・ジャングルの最新点描
エピローグ グローバル市民主義の薦め

著者等紹介

浜矩子[ハマノリコ]
1952年生まれ。1975年、一橋大学経済学部卒業後、三菱総合研究所入社。ロンドン駐在員事務所所長、同研究所の主席研究員などを経て、2002年より同志社大学大学院ビジネス研究科教授に。専攻はマクロ経済分析、国際経済。イギリスBBCなど、国内外のメディアにも登場し、辛口の分析と広範な視野で人気。ホームレス支援の『ビッグイシュー』でも連載中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

リョウ

3
これからの経済のあり方という大きなものを論じているため、どうしても大まかな議論になってしまうのは残念だけど、古典や故事から引っ張ってきたものと対比することが多く、読み物としても面白い。自分か生き残るために一つ一つに最適と思われることを積み重ねていった結果がリーマンショックであり、これまでの経済。これからは周りの人にとっても何が適するのか考えながら運営していかなければまた先の二の舞になる。2012/07/01

メガネ

1
タイトルに経済学と入っているので難しく感じるかもしれませんが、要は今の時代、人はどのようにして生きていくべきか、ということが論じられている一冊です。特に昨今はグローバル・ジャングル=「エゴイスティックなエコノミクスの世界」であり、そんな中で人々がそれぞれ満足できる生活を送るためには、昔ながらの「長屋」のような暮らしが必要だとか。大きな枠組の話が多く、全体的に抽象論で終始していましたが、思っていた以上に気軽に読めました。2013/04/09

ぽん

0
経済学は苦手だし、浜先生の厳しいお顔からイメージして、固くて難しい内容かと思っていたが、とても読みやすかった。筆者の専門以外の教養を感じる。2014/05/11

乾良人(カムイ)

0
本書では、社会全体におけるバランス感覚を重視した経済の捉え方を提示しています。まず、経済活動を理解する上のツールとして三通りの三角形というイメージを使って説明できるとします。グローバル資本主義が主導する世界では、この三つの三角形のバランスが崩れるとのこと。アベノミクスでは三角形が歪になる方向でしか進まない。ゆえに正三角形は望めないと著者は批判しています。本書を読み解くには「共生」という文字が、ひとつのキーワードになると思いました。2014/02/09

しゅーへー

0
初めての浜矩子。そして初めてまともな経済本を読んだ。グローバル資本主義とはどのようなものか、そしてグローバルジャングルを勝ち抜くためにどのようなことが必要とされているかを語っている。「ホモ・エコノミクス」とか「ホモ・エゴノミクス」とか「ホモ・グローバノミクス」とか混乱してしまうけれど、一番大事なことは、経済の三角形と君富論なのかなぁ。概念的には理解できるんだけど、やっぱりこういう理論は難しい…。2013/04/23

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