内容説明
2028年には中国を抜いて世界一の人口大国になるといわれているインド。世界不況の影響も軽微で高成長路線を堅持、中長期で見れば中国より有望と見られている。IT技術の高さに加え、タタ・モーターズの22万円自動車など話題も豊富。インド国内だけでなく、世界中に散らばる印僑は約2400万人おり、国際的に評価の高い数学力と英語力をベースに、頭脳労働で世界を席巻している。恐るべしインドの潜在力と将来性を最新リポートすると共に、米中2強時代といわれる中での日本とインドとの関係強化の重要性についても提言する。
目次
第1章 インドが進化する5つの理由(抜群の政治の安定性;2期目のシン政権発足に期待を寄せるインド国民 ほか)
第2章 インドの産業進化論(インド特有の経済発展パターンとは?;各産業を横でつなぐ財閥の存在 ほか)
第3章 先進国は進化を続けるインドをどう見ているのか?(2000年代に入ってからインドに急接近する米国;インドを中国に次ぐ21世紀の重要パートナーと位置づけるオバマ政権 ほか)
第4章 ITはインド経済が抱える問題を解決できるか?(カースト制度の功罪;カーストの縛りは弱くなっているが… ほか)
第5章 日本のグローバル戦略に欠かせないインドとの関係強化(日本企業が10年先に最有望視するのはインド;スズキがインドの乗用車市場シェアでトップの理由 ほか)
著者等紹介
門倉貴史[カドクラタカシ]
エコノミスト。1995年、慶応義塾大学経済学部卒業。銀行系シンクタンク、生保系シンクタンク等を経て、2005年にBRICs経済研究所を設立。現在は同研究所の代表を務める。2009年度、同志社大学大学院非常勤講師。ラジオNIKKEI「マーケットトレンド」木曜日レギュラーコメンテーター(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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