角川SSC新書
世界を席巻するインドのDNA―インドが進化する5つの理由

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  • サイズ 新書判/ページ数 175p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784047315099
  • NDC分類 332.25
  • Cコード C0233

内容説明

2028年には中国を抜いて世界一の人口大国になるといわれているインド。世界不況の影響も軽微で高成長路線を堅持、中長期で見れば中国より有望と見られている。IT技術の高さに加え、タタ・モーターズの22万円自動車など話題も豊富。インド国内だけでなく、世界中に散らばる印僑は約2400万人おり、国際的に評価の高い数学力と英語力をベースに、頭脳労働で世界を席巻している。恐るべしインドの潜在力と将来性を最新リポートすると共に、米中2強時代といわれる中での日本とインドとの関係強化の重要性についても提言する。

目次

第1章 インドが進化する5つの理由(抜群の政治の安定性;2期目のシン政権発足に期待を寄せるインド国民 ほか)
第2章 インドの産業進化論(インド特有の経済発展パターンとは?;各産業を横でつなぐ財閥の存在 ほか)
第3章 先進国は進化を続けるインドをどう見ているのか?(2000年代に入ってからインドに急接近する米国;インドを中国に次ぐ21世紀の重要パートナーと位置づけるオバマ政権 ほか)
第4章 ITはインド経済が抱える問題を解決できるか?(カースト制度の功罪;カーストの縛りは弱くなっているが… ほか)
第5章 日本のグローバル戦略に欠かせないインドとの関係強化(日本企業が10年先に最有望視するのはインド;スズキがインドの乗用車市場シェアでトップの理由 ほか)

著者等紹介

門倉貴史[カドクラタカシ]
エコノミスト。1995年、慶応義塾大学経済学部卒業。銀行系シンクタンク、生保系シンクタンク等を経て、2005年にBRICs経済研究所を設立。現在は同研究所の代表を務める。2009年度、同志社大学大学院非常勤講師。ラジオNIKKEI「マーケットトレンド」木曜日レギュラーコメンテーター(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Humbaba

4
それぞれの人ごとに差をつけることは悪いことではない。しかし、なぜその差が生まれているのかはしっかりと説明する必要がある。例え多く貰っている人は納得したとしても、差をつけられて劣位に甘んじている人が納得しなければ去っていってしまう。それが続いてしまえば、事業は到底続かなくなってしまう。2016/10/30

あぽ

4
先日読んだ、同著者の「世界一身近な世界経済入門」が面白かったので手に取った。本作はインドに絞っている。著者が言うところの「マサラ・エコノミー」という単語、言い得て妙だ。頷ける。インドの圧倒的な経済的パワーを知るにはもってこい。そしてインドに対する欧州のスタンスがよく判って面白かった。2011/12/29

かつ

3
僕は中国よりもインド派です。彼らの日本人にはないエネルギッシュなスピリッツ・・実際行ってみていやでも感じたw他にも強みは多々ある。僕が思うインドの課題は「インフラ」と「カースト」と「食糧問題」。下層カーストは僕ら観光客には見えないところにいるんでしょうか。それとも真昼間からそこらへんに座ってた方々なのでしょうか。彼らの雇用を生み出すと素晴らしいなにかが生まれるのではないでしょうか。とりあえずインフラだと思うんですよね。新興国の発展はワクワクします。2011/10/09

リョウ

2
最近は陰りが見えることもあるが、なおも力強いインドの経済発展とその理由について書かれている。一般的な新書よりも分量が少ないため、あまり深い点までは記載されていないが、インドの財閥の歴史や経済とカースト制との折り合いなどインド特有の事情に触れられている。人口がなおも増加しつつあるという点と、人口増加を養える程度に経済が発展してきたという点が大きいのではないか。2013/12/03

かつばやし

2
インド人が英語と数学に強いのは有名な話だが、カースト制度の存在、労働争議の頻発、インフラの未整備などまだまだ問題は山積みであることを思い知らされた。データが豊富で非常に読みやすい。2011/03/31

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