内容説明
事件にはドラマがあります。それも、作り物ではないリアルなドラマが。どんなテレビよりも映画よりもエキサイティングなドラマが法廷にはある。私はそれを見たくて、ずっと裁判所に通い続けているのかもしれません。脱力系裁判傍聴記コミックエッセイ。
目次
裁判傍聴にハマった日
傍聴のお作法
事件の裏にはリアルなドラマがある
キメてくれるぜ裁判官!
無垢なる乙女と懲りない男
刑務所の友情は被告を救えるか!?
法廷で感じる異国情緒
親子被告人の奇妙なギャップ
傍聴席もスリル満点!!
人を殺した人を目の前にして〔ほか〕
著者等紹介
にしかわたく[ニシカワタク]
1969年長崎県生まれ、2歳から東京都国分寺市で育つ。大学在学中に『月刊アフタヌーン』で商業誌デビュー。現在は漫画家、イラストレーター、映画コラムニストとして活躍
岡本まーこ[オカモトマーコ]
法廷ライター。1979年生まれ。埼玉県出身。大学卒業後、地方出稼ぎや航空写真を見比べる仕事など各種アルバイトを経て、グラビア雑誌編集プロダクションでアルバイト。フリーランスとして独立以後、漫画雑誌、求人情報誌、グラビア誌を中心に、編集、ライティング、デザインなどなんでも屋さんとして活動中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
hit4papa
26
傍聴マニアものはどこか不謹慎な気がしていましたが、本書は真摯な態度が垣間見えて好感が持てます。所々、楽しいという表現があるのですが、愉快ではなく興味深いととらえると嫌な気はしません。全15法廷のドラマ。あるときは被告人に、あるときは被害者に、あるときは検事、弁護士、裁判官に熱い視線を送ります。「罪ってなんだろう?罰ってなんだろう?許すってなんだろう?」と自問する著者。傍聴の度に大きな宿題をかかえてしまいます。納得。イラストがかわいらしいく、深刻さを緩和しているので、この手の本ではお薦めと思います。2016/12/27
たか
10
中身はほとんどマンガだから読みやすいです。裁判所は見学したことありますが傍聴はいまだ無しだから機会あれば参加したい。2014/09/27
モッタ
8
☆☆☆☆裁判所とはどういう場所なのだろうか。正義を問う場所。人の運命を決める場所。人に罪を意識させる場所。このどれでもない。裁判所とは、被告人の未来について考える場所である、とこの本を読んで感じた。被告人がどのように更生していくのか。人によると思うが、裁判官はいいことを言う。傍聴席で聴いている著者さえ、感動の涙をながしてしまうほどの。 少し前に、裁判を傍聴しに裁判所へ行こうと思ったことがある。もちろん裁判の知識はない。行ったのだが、入れてもらえなかった。京都家庭裁判所に行ったと親に伝えたらばかにされた。笑2011/05/08
はる
4
前から「行ってみたい」「覗いてみたい」と思っていた裁判所に初めて足を運んだ後に図書館本で読みました。 まだ、傍聴デビュー2日の私ですが、著者の体験記にはどれにも同感! 私は大阪地裁デビューですが、TV番組を見るようにチャンネルを変えながらみるように、数か所で行われいる裁判を観ることが出来て、初傍聴の日からディープな人間ドラマを見せられ帰る時にはいろいろ考えさせられました。 これからもちょくちょく裁判傍聴を続けようと思っています。2020/06/10
そら色
4
裁判傍聴はしたことがないので興味深く読めました。文章だけでなく漫画で基本構成されていて、堅苦しくないのがよかったです。2015/08/04