内容説明
何が“得”で、何が“損”かを意識することで、驚くほど簡単に、人と世界を動かすカラクリが見えてきます。この動きが見えると、ニュースがわかり、ビジネスの戦略が見え、生活は劇的に変わるようになります。
目次
第1章 経済学ってなんですか?
第2章 競争ってすばらしい?
第3章 景気って何ですか?
第4章 経済政策って何ですか?
第5章 個人はどう生活すればいいですか?
第6章 日本経済ってどうなんですか?
第7章 政策、ニュースの正しい見方
著者等紹介
飯田泰之[イイダヤスユキ]
1975年東京生まれ。エコノミスト。東京大学経済学部卒業、同大学院博士課程単位取得退学。現在駒澤大学経済学部准教授。内閣府経済社会総合研究所、財務省財務総合研究所客員研究員。専門は経済政策、マクロ経済学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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えちぜんや よーた
8
マクロ経済学の入門書だと思います。飯田泰之先生の論調は、「はっきり」、「明解」、「合理的」で個人的に大好きです。「飯田泰之」で「本棚」がつくれちゃいます!2012/06/25
白義
5
分かりやすさとそこそこの高度さを兼ね備えた経済入門として、一級品。文体はもろに細野真宏に影響を受けた本だけど、さすがに内容は圧倒的にハイレベル。経済学の基本から、経営学との違いなんてちょっとツボを押さえたところもわかるし、今の日本の現状と処方箋、個人の資産管理まで至れり尽くせりだ。政策的立場は一貫してリフレ派、金融政策でデフレを吹っ飛ばして経済成長、という路線なので人によっては違和感もあるだろうが、基礎の解説がしっかりした水準なので主張も違和感なく腑に落ちる。ちょっと高度、一段上の経済超入門2012/02/08
Sleipnirie
4
分かりやすいし、経済入門としては少し専門的なところまで解説してる。 著者である飯田泰之さん本人の意見や解釈も結構まじってるから、そこんところは気をつけなきゃいけないけど、それを抜いても「経済学はどんな考え方をしているのか」を知るには中々の良書。 損得勘定(専門用語で言うとインセンティブの有無)を中心として、GDPやデフレという観点で日本経済を語る。 著者の政策論については「ゼロから学ぶ経済政策 日本を幸福にする経済政策のつくり方 (角川oneテーマ21)」も読むべきらしい。2012/05/09
青井
3
とある小説がきっかけで経済に興味持ったので、たまたま手にとって読んでみました。(図書館)すごく分かりやすくて面白かった……!一気読み。正直挫折するかもと思いましたが杞憂だった。読んでよかった!教科書もこれだけ分かりやすければ良かったのに。GDPは国内総生産の略ですとか言われても学生だった頃はフーンで終わってた。4年も前に発行された本なので古いところもありますが、その分ニュースでやってたインフレ対策はこうくるのかーとかいろいろ納得。読んでて今度はミクロ経済学に興味湧いたので、他にも読んでみたいな。2014/02/18
memoru
3
★★★★☆ 再読したい。:飯田泰之氏の本。ミクロ的な経済人の行動を原則として、マクロ経済、経済政策までを、一貫した論理の流れで説明していく。他の経済入門の書とは、違う視点を与えてくれる。2011/02/14