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内容説明
グローバル競争における日本の方向性。TPPと日本の食糧問題。日本の経済は何をめざして舵を切るべきか?中国、インドとどう付き合っていくか?政局中心の日本の政治はこれでいいのか?日本のものづくりを再生するには?これまで解決してこなかった日本の大問題に決着をつける。
目次
“第二の焼け跡”からの再出発―まえがきにかえて
第1章 ドアを開ければグローバル社会
第2章 TPPでどうなる、日本の農業
第3章 国が変わるということ―座して死を待つか、第三の開国か。舵を切るのは今
第4章 世界が知恵を絞る巨龍との付き合い方
第5章 ものづくり大国日本、新ステージへ
第6章 今か、未来か?明日を決めるのはあなた
「いい質問」から「いい答え」が出る―長いあとがき
著者等紹介
池上彰[イケガミアキラ]
ジャーナリスト。1950年、長野県生まれ。慶應義塾大学卒業後、73年にNHK入局。報道記者として、松江放送局、呉通信部を経て報道局社会部へ。警察庁、気象庁、文部省、宮内庁などを担当。首都圏向けニュースのキャスターなどを務め、94年より11年間出演したNHK『週刊こどもニュース』で話題に。2005年3月にNHKを退局し、現在はフリージャーナリストとして多方面で活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
月讀命
82
『先送りできない日本』と言うより、本当はもう『後戻りできない日本』ではないのか。破綻しそうな財政、農政、外交、経済、教育、年金、医療、介護、地震、原発・・・。何処の政党が政権をとろうが、誰が総理大臣になろうが、どう足掻いても手のつけ様の無いくらい瀕死の状態である事は否めない。出来る事ならば、時間を後戻りさせて、全てやり直してもらいたいが、タイムマシーンは開発されていない。・・・これからは、全て他人任せにするのではなく、国民一人一人が問題意識を持ち、一つ一つ解決しなければ、先に灯は見えてこないのではないか。2012/01/15
みゃーこ
60
本書は震災直後に著したものであるが、東西冷戦後のグローバルの流れ、TPP、中国、インド、人口問題、政局と政治についてこれでいいのか。赤字国債。日本のモノづくり。など現在も話し合われている議題である。いかに政治が停滞し、目先の利のため決断を先送りしてきたのかがわかる。私たち国民やメディアが政治を作るという意識を「いい質問」と議論を洗練させることで生み出していかなければならない。2015/08/11
再び読書
31
日本の政治家が得意の先送りについて、明確に説明してある。「蒼穹の昴」にて李鴻章がの香港の100年後の返還とは志が異なる先送りに嫌気がさす。本当に国民の事を考え、私を捨てて戦える政治家がいない現実を認識させられる。坂本龍馬や児玉源太郎は今は望めないでしょうか?2013/09/30
くろほ
30
いまの日本の状況と、多くのテレビ出演への鬱憤を晴らすかのような(?)、池上さんの著書にしては珍しく強いメッセージ性のある内容。国の保護政策は必ずしもいい結果をもたらさない。スタートの平等を結果の平等に優先させる腹を括れ。要約するとこういうことだろうか。いずれにしても、日本がとてつもない危機的状況にあることを改めて理解させられた。自分も何かしらの負担は背負わないといけないと思う。あと、あとがきの「いい質問」を考えるべきというのはシビレるものがあった。さすがです。2011/05/14
林 一歩
29
学生向き。 論点整理に長けた人だと思う。2013/07/28