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内容説明
激動の時代「昭和」を代表する歴史を変えた七つの事件とは。
目次
第1章 五・一五事件のもうひとつの顔
第2章 青年将校たちの精神と二・二六事件
第3章 太平洋戦争・「誤謬の東條首相」と閣僚
第4章 占領初期・日本国憲法制定と日本の官僚たち
第5章 戦後派世代の生理的嫌悪感と六〇年安保闘争
第6章 三島事件と戦後社会の不可視空間
第7章 田中角栄元首相逮捕という政争―ロッキード事件
著者等紹介
保阪正康[ホサカマサヤス]
ノンフィクション作家。評論家。1939年12月、北海道生まれ。同志社大学文学部卒業後、出版社勤務を経て著述活動に入る。近現代史(特に昭和史)の事象、事件、人物を中心にした作品や医学・医療を検証する著作を発表するほか、「昭和史を語り継ぐ会」を主宰、『昭和史講座』を刊行している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
元よしだ
5
新書ほぼほぼ一気読み~ 保阪さん2冊目 わりとよみやすかったです 以下メモ 山田久就 金森徳次郎 入江俊郎 藤田嗣雄 土屋正三 佐藤達夫 角倉志朗 by山田久就氏談話。2019/06/08
むとうさん
2
著名な歴史作家による昭和史分析。五・一五事件などでの「テロが実行されるために越える必要があった一線」という見方が興味深い。アルジェリアのテロは何が一線を越えさせたのだろう。東条英機周りはよくある?日本人リーダー(はダメ)論。戦費の話は初めて読んだが、海外と比較しないとわからない。「総力戦」戦争は案外どこも同じな気も。最後にロッキード事件・田中角栄論。基本的に擁護調の筆致。なるほど政治家の「カネ」を叩いて失脚させる手法の元祖か。しかし見方によっては日本の低迷は(肯定側の)角栄神話にもあるのではと思う。2013/01/26
ジャンク
1
冒頭から語られる動機至純論の話やテロリストの語る「本物のテロリスト」の話、田中角栄の評伝は面白く感じた。昭和史の分野において著名な人らしいので、他の著作物も呼んでみて評価したい。2015/02/11
よし
1
多分に著者の主観が含まれているが、それが昭和という時代を生々しく感じさせる。精神的、イデオロギー的な描写は興味がない部分(個人的には三島事件は興味がないので…)は読み進めるのが苦痛だったが、5.15や2.26事件のくだりは当時の世相や若手将校たちの心情を想起させて面白く感じた。2013/09/02
あきこ
1
昭和史では保阪氏が好きだ。なんだか読んでいて納得できるし、とらえるツボが響くのだ。というわけで今回本書を読んだ。やはり二二六事件と五一五事件ははずせない。私自身の中でも歴史の転換点を感じる事件である。昭和といっても長く、戦争の前後では全く違う時代に変化していく。そこがまた歴史好きにはたまらなく、その怪しさは魅力的である。昭和の事件、いい、おもしろい。2013/01/17