角川oneテーマ21<br> 保守の遺言

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角川oneテーマ21
保守の遺言

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  • サイズ 新書判/ページ数 206p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784047102408
  • NDC分類 310.4
  • Cコード C0295

内容説明

日本を死なせぬために―政治家の使命とは何か?迷走する政治への最終提言。

目次

第1章 自民党再生への道(鳩山首相と祖父・一郎;検証・民主党政治 ほか)
第2章 保守主義とは何だったのか?(戦前の二大政党制;官僚主義はなぜ生まれたか ほか)
第3章 世界における日本を再考する(冷戦構造の時代;世界の中における日本 ほか)
第4章 これからの政治家に必要なもの(哲学と熱情;歴史に示唆あり ほか)
第5章 今こそ「坂の上の雲」を追え(司馬遼太郎と戦後日本;現代における「坂の上の雲」とは ほか)

著者等紹介

中曽根康弘[ナカソネヤスヒロ]
1918年、群馬県生まれ。東京帝国大学法学部政治学科卒業。内務省、海軍主計などを経て、47年に衆議院議員初当選。以後当選20回。科学技術庁長官、運輸大臣、防衛庁長官、自民党総務会長、通産大臣、自民党幹事長、行政管理庁長官などを歴任。82年、第11代自民党総裁、第71代内閣総理大臣に就任。これは戦後3番目の長期政権(1806日)となった。2003年10月、政界を引退。現在は、(財)世界平和研究所会長、アジア・太平洋議員フォーラム名誉会長などの要職を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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太田青磁

8
国政が行うべきことは、外交、国防、教育と言い切る真っ向からの保守論です。対米に強いとの印象でしたが、日中韓の三カ国首脳会議の制度化の提言などアジアを重視せよとの論陣が印象的。自由と民主は対立概念であり、小泉政権での新自由主義を批判しているのが興味深い。改憲論と集団的自衛権の行使は、制度上の歯止めを施ししっかりとした文民統制をすることで安全に運用できる、とはまだまだ不安を感じます。民主党の三頭政治はあっけなく瓦解してしまいましたが、現在の自民党が保守であり続けられるのかは気になるところです。2013/06/18

よし

6
流石に一流の人。政治家としての矜持を感じる。憲法改正案もすべての文章から日本を感じる素晴しい内容だ。外交面が強調されることが多い氏だが、土光臨調に代表されるように内政面も凄い。氏は変えることのプロなのだ。しかし「変えた過ぎ」の感は否めない。治安維持法が天下の悪法へと変わっていった様に僅かな綻びを悪用する人間は存在する。憲法は固すぎるくらいで丁度よい。戦争を放棄していたって、自衛隊は存在し、戦地に赴いているのだから。氏は一流だが後の政治家が一流とは限らない。そういった視点が氏には欠けていると感じた。2015/04/14

しゃんしゃん

5
政治家の使命とは何かを提言。保守せんがために改革する。過去と未来に対する二元性を持っているのが保守主義という。また国民も派手なパフォーマンスの政治家に踊らされるのではなく、哲学と熱情を持ち「やるとなつたら絶対にやる」人物。自分の歴史観や国家観が語れる人物、出でよと説く。実感を伴って、永遠の課題に対する解への道筋を示してくれるのが歴史との示唆に感銘。久々に頭をガツンと殴られた気分?日本人として勉強になりました。2015/03/07

Yasushi I

3
選挙が近づきポピュリズムに毒された日和見公約が何と多いことか。財源の裏付けもないバラマキや単なる反対勢力に辟易とし本書を手に取った。現役の頃は嫌われていたし、偏ったブレーンもいたけれど、信念を持った政治家だったからこそ成果を上げることがでしたのだと思う。育ちの良い二世、三世ではなく野太い政治家が増えないものか。2014/12/12

gondan

3
★★★☆☆ (2010年初版)日本のトップの、その視点から世界はどう見えているのだろう?と思い立ち、この本を購入しました。特別中曽根さんに思い入れがあったわけではありませんでした。彼の人生がそのまま戦後日本史と重なっており、ビックネームがたくさん出てきたりします。読前のイメージはパフォーマンスの得意な右翼政治家でしたが、読むに従って、戦後の時代の中を生きた、彼の熱い人生が伝わってきて面白かったです。「保守の遺言」はぴったりなタイトルだと思います。2011/03/25

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