角川oneテーマ21
フリーメイソン―「秘密」を抱えた謎の結社

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 新書判/ページ数 272p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784047102279
  • NDC分類 361.65
  • Cコード C0295

内容説明

ダン・ブラウンの最新刊、ロスト・シンボルを読み解くための必読書!フリーメイソンは、なぜ「世界征服をたくらむ陰謀結社」と言われているのか?フリーメイソンが抱える「秘密」の正体とは?知才・荒俣宏がその真実に迫る。

目次

第1部 フリーメイソンの歴史(フリーメイソンとは何か?;フリーメイソンの歴史を見通す;薔薇十字啓蒙運動のインパクト)
第2部 近代フリーメイソンの誕生(一七一七年の合同;大陸メイソンの独自の展開;陰謀説にもてあそばれた苦難時代)
第3部 アメリカと日本のフリーメイソン(アメリカ合衆国が「フリーメイソン国家」になった理由;アメリカ合衆国の霊的建国;アメリカのシンボル好きの背景;日本のフリーメイソン史)
第4部 フリーメイソンの象徴と暗号(シンボルと「純粋知性科学」;フリーメイソンの儀式とシンボリズム;エジプトと古代ギリシアの影響;シンボルの種類と意味;象徴寓意学とフリーメイソン)
エピローグ 象徴の叡智から純粋知性科学へ

著者等紹介

荒俣宏[アラマタヒロシ]
1947年東京都生まれ。慶應義塾大学卒。作家・博物学者。85年に刊行開始された小説『帝都物語』シリーズ(角川文庫)は、500万部を超える大ベストセラーとなる。87年『帝都物語』で第8回日本SF大賞受賞。89年『世界大博物図鑑第2巻魚類』でサントリー学芸賞受賞。膨大な知識を駆使して、古代文明からサイバー・カルチャーまで多岐なジャンルにわたる文筆活動を展開し続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

バズリクソンズ

24
その起源は中世ヨーロッパの石工の建築職人に由来することが冒頭から読書意欲を駆り立てる。古代最高の叡智に近づくことができた職人が建築に取り掛かる上で、地方から出稼ぎに来た際に住んだ場所がロッジの起源という説明も納得。それらの職人が煩わしい宗教争いからの隠れ蓑の役割も果たすため、フリーメイソン内は今の日本同様信仰の自由を決めていた点に現代まで歴史が続いている一要因だろう。そういった背景からこの団体が多くの秘密を公にせずにいる点があることも納得。1ドル札の謎然り、秘密を持った友愛団体は未だ多くの謎を残す。2023/12/24

佐島楓

21
「ダヴィンチ・コード」を読んで興味を持ったので購入、読了。予想に反して、「秘密結社」という悪のイメージから喚起されることがらよりも、もともと世界を善くするために設立されたグループであるということ、カトリックとプロテスタントの軋轢から生じたものでもあったこと、アメリカとの深いかかわりなど、知らないことが続々出てくる。どこまでが本当なのか? ほかの文献にもあたってみたい。2012/08/13

evifrei

15
フリーメーソンの誕生の歴史から始まり、世界各地で如何にして興隆していったかを詳述する。フリーメーソンもまた独自の時間軸のみに依って立つものではなく、世界の歴史の大きな流れとは無関係にいられなかったことや、教会権力に大きな影響を受けながら存在したことに興味をもった。元々が石工集団のギルドから発生したものなので、必然だったのかも知れないが、儀式的な要素の強い建築をもつカトリックと簡素な(石のあまり必要でない)プロテスタントではフリーメーソンとの関わりが異なっていたという点は「成る程!」と面白い驚きを抱いた。2020/06/09

可兒

6
本筋より荒俣先生の小ネタの方が面白い、いつもの荒俣本のような感。「謎の秘密結社フリーメイソン」像の作られ方は興味深かった2011/07/25

wasabi

5
「革命時代に突入し、政治にもかかわらざるを得なくなったヨーロッパやアメリカのフリーメイソンは、個人の立場によって『敵』にも『味方』にもわかれることができたのである。わたしたちが、フリーメイソンの歴史と考えているものは、じつは個人個人の活動史のバラバラな集合なのだ」フリーメイソンにまつわる陰謀論の類はこれ、特に後半の一文がほぼ結論かと。本書のサブタイトルの「秘密」が括弧付きなのがポイントで、フリーメイソンの秘密の中身が問題なのではなく、長年口外されていない秘密を持っていることそのものが重要って事。2015/04/19

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/349143
  • ご注意事項