角川oneテーマ21<br> 耳で考える―脳は名曲を欲する

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角川oneテーマ21
耳で考える―脳は名曲を欲する

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  • サイズ 新書判/ページ数 207p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784047102057
  • NDC分類 760.4
  • Cコード C0295

出版社内容情報

私たちはなぜ音楽に感動し、涙するのかを解き明かす究極の対話!
人間はなぜ音楽を生み出し、社会においてどのように役割づけてきたか? そして私たちはどのような曲を美しいと感じ、どうやってそれを受け入れていくのか? 謎の多い分野に脳科学と映画音楽の第一人者が挑む!

内容説明

わたしたちはなぜ“耳”の重要性を忘れてしまったのか?聴覚の持つ神秘の力を、第一人者が問う。

目次

第1章 なぜ人は音楽で感動するのか
第2章 感性の土壌
第3章 いい音楽とは何か
第4章 意識は暴走する
第5章 共感性と創造
第6章 人間はみな芸術家

著者等紹介

養老孟司[ヨウロウタケシ]
1937年、神奈川県生まれ。解剖学者。東京大学医学部卒業後、解剖学教室に入る。95年、東京大学医学部解剖学教室を退官し、北里大学教授、大正大学客員教授を歴任。東京大学名誉教授

久石譲[ヒサイシジョウ]
1950年、長野県生まれ。国立音楽大学作曲科卒業。現代音楽の作曲家としてコンサート、指揮など幅広い分野で活躍。宮崎駿監督の『となりのトトロ』や北野武監督の『HANA‐BI』、滝田洋二郎監督の『おくりびと』などの映画音楽を担当し、名実ともに日本映画音楽の第一人者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

やすらぎ🍀

133
音楽と脳。人は耳で考える。脳は目より耳で感動する。映画で音と映像を同時に流すと音が先に聞こえ、少し遅らせるとシンクロする。目より耳が繊細である。…音のリズムは円。指揮棒は上下に振らず円を描く。音楽も人生も螺旋状に絶えず繋がっている。…いい音楽は楽譜の音符が綺麗。調子が悪いときは不安で音を重ね、楽譜が真っ黒になる。…あまりに独創的だと理解不能だが、聴き手の共鳴を求めすぎるのも本質ではない。音楽は永遠に完成しないもの。探し続けるから新たな世界が見える。そこから何が生まれるかわからないから音楽も人生も面白い🎼2021/02/08

きみたけ

58
解剖学者の養老孟司先生と作曲家の久石譲先生の対談本。2009年9月発刊なので少し古いです。科学から哲学、社会学から人間、虫の生態まで例にとって、この世の成り立ちや人間と知の向き合い方など多岐にわたった内容。視覚を重視する社会、映像より音楽が先に脳に飛び込む仕組み、メロディーは時空の記憶装置、生きるためにリズムを揃える、現代音楽の歴史は脳化への道、人を活かし殺す音楽など。野生の感覚を取り戻せば失われた世界が見えてくるそうです。2023/02/07

マリリン

43
耳で弾くという感覚はあるが、耳で考えるという事に興味を持った。言葉では表現できないのもが芸術。音楽と数学の関連性は積算作業だけではないかも。第二章『感性の土壌』は非常に面白い。個性は体...確かに。触覚・臭覚を刺激し人間を虜にした雌のセキセイインコが甘い声で囁く。 建築基準法に疑問を投げかけた崩れない皇居の石垣の話は特に。東日本大震災で多くの建物が崩壊し犠牲者をだした岩手で、個人避難所となった家を思い出す。どういう構造になっているのか興味がある。「なすべき事の意味」「顔がない音楽」「自分で動け」は納得。2021/03/18

akira

26
新書。 養老先生と久石氏という自分にとっては小躍りするような夢の対談。それぞれに作品を愛する身であるが、本書において繰り広げられる話題の数々はビリビリするような刺激であふれていた。 なぜものをみて良いと思うのか。なぜ音楽を聴いて良いと思うのか。根本的な問題が非常に科学的に分析されていて感動した。目が認識する空間性と耳が認識する時間性。その逆がないという事実。そう、音楽というのは論理を段階的に説くという形であるとも言える。 「見て感動するより、聴いて感動する方がよっぽど多いんです」2016/12/27

しょうじ@創作「熾火」執筆中。

18
【1回目】これも面白く読んだが、読了に時間がかかってしまった(7/27から読んでいた)ので、印象が散漫になってしまった。養老先生の本は、他にも読んでみたいと思った。久石さんは弁が立つ。これも要再読か(笑)2015/09/11

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