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角川oneテーマ21
おまえが若者を語るな!

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  • サイズ 新書判/ページ数 225p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784047101531
  • NDC分類 367.6
  • Cコード C0236

出版社内容情報

誰が生きづらい世の中にしたのか!? 二〇代が贈る、有名論者への退場勧告!
もう世代論などいらない!「この世代はこんな環境で育ったからこうなる」といった言説が飽きることなく繰り返され、偏見と差別しか生まずに消えていった……。二〇代の若手評論家が、不毛な論者・論壇を破壊する!

内容説明

「モノが溢れる社会になり、心が貧しくなった」といった言説が飽きることなく繰り返されてきた。そして偏見と差別しか生まずに消えていった…。不毛な議論に振り回された20代が、風穴を開ける!今こそ、データに基づくまともな議論をする時だ。

目次

第1章 「転向」した若者論者―若者論「で」一〇年が失われた(若者論「で」失われた一〇年;二つの若者論バブル ほか)
第2章 ナショナリズム論を煽った論者―若者を食い物にする(若者を「敵」にした者たち;俗流ナショナリズム論の序曲―「ぷちナショナリズム症候群」 ほか)
第3章 サブカルを使い捨てにした論者―インターネット論を食い物にする(擬似問題を再生産するインターネット論;「動物化するポストモダン」論は若者論でしかない ほか)
第4章 教育を実験道具にした論者―子供の人生を食い物にする(権力と癒着する俗流若者論;「ゆとり教育世代」への批判は的外れだ ほか)
第5章 世代論を「清算」する―ニヒリズムを打ち破る(「脱『九〇年代』の思想」を目指せ!;若者はモンスターにされた ほか)

著者等紹介

後藤和智[ゴトウカズトモ]
1984年、岩手県釜石市生まれ。宮城県仙台市出身。東北大学工学部建築学科卒業。現在、同大学院工学研究科博士課程前期在学中(都市・建築学専攻)。2004年から自身のブログ「後藤和智事務所~若者報道と社会~」を開設し、俗流若者論の批判的検討を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

harass

63
新しい若者たちを論ずる本は昔からあるが、2008年のこの本は近年の若者論を手掛けた宮台真司への批判が主だ。実証の根拠もない思いつきで若者を断罪していく手法の本は与太話で流通すればいいが、それが政策などに反映されるようになると話は別になると著者は警告する。個人的に宮台や内田樹などの社会批評本をよく読んでいるとよくあるのだが、論点の根拠に疑問を抱いても、題材の奇抜さや語り口の巧さに誤魔化されていることに気がついていた。この新書は挑発的な内容ですべてを肯定するわけではないが一気に読み終えた。良書。2017/07/26

mitei

14
若者論って結局何の意味にもならないものが多いなと実感。若者を根拠もなく叩いて何も知らない年配者の不安を煽るのはもう止めにしてほしい。2011/01/09

NICK

11
90年代の宮台真司から始まる若者論がいかに実証性に欠けた印象論にすぎないか、またそうした宮台的なポストモダン思想が(副次的に?)引き起こした真正な科学的言説に対するニヒリズム、シニシズムがいかに(弟子や東浩紀といった論者に)広まっていったか、そしていわゆる「ゼロ年代」の論壇がいかにポジションゲーム化したかをこれ以上ないほど痛烈に批判した労作。もしかすると宮台−東に連なるゼロ年代論壇というのは結局何一つ建設的な議論をしてこなかったのでは、と考えてしまう。批評と科学は果たして両立できるのだろうか?2013/12/06

白義

9
ここ10年以上に渡り台頭した、若者論のディスクールを徹底的に解体し、疑念を投げ掛ける熱気に溢れた良書。本書で批判される論者はどれも未だ論壇で高い影響力を持ち、かつ、かつては年長論客に対する若者の擁護者としても振る舞っていただけあって、こういう批判的アプローチは重要な仕事だ。一度流通されると自明視されがちな世代論と国家、社会論の結び付きを切断し、量的調査に基づく議論を訴える、現代思想業界へのカウンターとして必読の一冊と言えるだろう2012/05/22

トダ―・オートマタ

6
本書で基本的に若者批判をする論者を批判した本。 個人的には本書の批判の方法は「思い込みでものを言っている」 というものが多く画一的と思ったが、今の若者論は「インターネット」や「ニート」などの言葉を上手く使うと簡単に語ることができてしまうのが問題だと思う。そして、本書にでてくるような論者が語ったことは現在でも影響がでているし多くの問題が世代論が終わってしまうの問題も同意できる。 2011/11/21

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