角川oneテーマ21<br> 俳句脳―発想、ひらめき、美意識

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角川oneテーマ21
俳句脳―発想、ひらめき、美意識

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  • サイズ 新書判/ページ数 174p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784047101470
  • NDC分類 911.307
  • Cコード C0295

出版社内容情報

「俳句」に秘められた美意識と発想力とは何か? 漱石の俳句観、桑原武夫「第二芸術」への反論など、脳科学者と俳人が激論した異色の話題作!

内容説明

俳句と脳。日本人のひらめきの原点は俳句にあり。

目次

第1部 俳句脳の可能性(茂木健一郎)(言葉を持たない感覚;言語の不思議な営み;「五・七・五」という余韻 ほか)
第2部 ひらめきと美意識―俳句脳対談(茂木健一郎;黛まどか)(俳句がひらめくときと脳;「はまる」メカニズム;俳句は革新の歴史 ほか)
第3部 俳句脳―ひらめきと余白(黛まどか)(俳句の魅力;暮らしに俳句があった頃;日本人らしい日本人に ほか)

著者等紹介

茂木健一郎[モギケンイチロウ]
脳科学者。1962年、東京生まれ。東京大学理学部、法学部卒業。東京大学大学院理学系研究科物理学専攻課程修了、理学博士。理化学研究所、ケンブリッジ大学を経て現在ソニーコンピュータサイエンス研究所シニアリサーチャー。「クオリア」(感覚の持つ質感)をキーワードとして脳と心の関係を研究。NHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」の司会などでも活躍している。「日本再発見塾」呼びかけ人

黛まどか[マユズミマドカ]
俳人。1962年、神奈川県生まれ。フェリス女学院短期大学卒業。94年「B面の夏」50句で第40回角川俳句賞奨励賞を受賞。女性だけの俳句結社『月刊ヘップバーン』主宰(2006年終刊)。02年、句集『京都の恋』にて第2回山本健吉文学賞受賞。「日本再発見塾」呼びかけ人代表。携帯メルマガ「週刊まどか歳時記」を無料配信中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Nobu A

8
前半は脳科学者、茂木健一郎との対談。後半は俳人、黛まどかが俳句の魅力をたっぷりと解説。タイトルの「俳句脳」より今、ここで一瞬感じる「クオリア」の方が興味深い。時代により変わりゆく季語。上位語と下位語で構成された豊富な語彙・表現を表層・中層・深層水の海と喩え、俳句は日常に存在するものを再発見すること。そして、神髄は余白。書にも通ずる。溢れる情報に埋もれそうな現代、17音に込める想い。俳句の魅力が伝わってくる。今まであまり興味がなかったが、情趣ある俳句が詠めるようになりたいな。語彙を増やし、感性を磨かないと。2018/03/17

anco

8
俳句について。俳句でするのは大発見ではなく再発見。見ていたはずなのに、見逃してしまっていたもの、再発見を言葉に結実させる。俳句は直感。直感とは、感覚でなく体験。体験の積み重ねから直感はやってくる。紆余曲折とは、より多くの選択肢を持って握力強く生きることではない。俳句の目で旅をすることで、同じ一筋の道に紆余曲折が生まれる。いい句かどうかを見分ける条件、誰にも景が鮮明に浮かぶこと、句意が動かないこと、季語がほかの季語に変えられないこと。意味は動かないけれどもイメージが広がるような句をいい句という。2016/02/29

袖崎いたる

4
俳句は祈りで、短歌は懺悔。黛まどかはそう言った。うむ。おれが俳句をうまくできずにいるのはそういうことなのかもしれぬ。自意識の問題なのかもしれぬ。小説もそうだ。祈りのライティングをできるようなりたいものよ。2022/11/21

Nori

4
茂木さんは頭がいいというのはテレビでわかっていたが、黛まどかさんはとても賢い方。それは、俳句というひとつの世界を味わい、旅し、究めておられるからだと思う。この本で、明治の俳人・杉田久女のことを初めて知った。女性が不遇の時代、彼女は苦しみや悲しみを詠まず、そのことで余情が生まれ、俳句は作者の思いを昇華させているという、黛さんの解説に唸った。俳句という、制限があるからこそ、深まり広がっていく世界。今度は、黛さんの歌集を読んでみたい。2013/06/03

noritsugu

4
齋藤孝は「~力」。茂木 健一郎は「~脳」。担当者はタイトル考えるの楽で良いなあ~?(←そんなので良いのか???)2009/08/07

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