• ポイントキャンペーン

角川oneテーマ21
山本七平の武田信玄論―乱世の帝王学

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 新書判/ページ数 200p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784047100725
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0295

内容説明

禅や中国の諸子百家を通じて磨かれた行動哲学。「現代も生き続ける信玄」に学ぶ人心掌握術と情報活用論。名将・武田信玄と現代の接点を読み解く山本学の決定版。

目次

第1章 自らに帝王学を課した信玄の使命感
第2章 武田王国の王位継承劇
第3章 無敵騎馬軍団の神話と実際
第4章 財政基盤確立を目ざす地域開発
第5章 結束と能力開発の人使い信玄流
第6章 大業を水面下でささえた情報組織
第7章 山国から興ったことの得失
第8章 上洛への抱負と戦略
第9章 巨星墜つ
第10章 後継者の苦悩
第11章 江戸の青写真は甲府にあった
第12章 中世最後の光芒

著者等紹介

山本七平[ヤマモトシチヘイ]
日本研究者。歴史家。1970年イザヤ・ベンダサンの名で刊行し、300万部を超える大ベストセラーとなった『日本人とユダヤ人』を始め、「日本人論」に関して読書界に大きな影響を与えている。1921年生まれ。1942年青山学院高商部卒。砲兵少尉としてマニラで戦い捕虜となる。戦後は山本書店を設立し、聖書、ユダヤ系の翻訳出版に携わる。日本文化と社会を批判的に分析していく独自の論考は「山本学」と称され、日本文化論の基本文献として今なお広く読まれている。1991年没(69歳)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

さっちも

7
戦国時代において圧倒的な教養を備えていたのが武田信玄。他の戦国大名は坊主に代筆や読み聞かせをさせていたのに対し、自ら古典に触れ、詩作ができ、軍用や、統治、殖産、人心掌握を独学で学び、その知識を燃料にして領土の拡大をしていった。学びその思想を具現化することを活力するというロマンが著者が信玄を愛する理由なのだと思う。だけど、その教養ゆえに倫理観に縛られ、人心掌握の力で軍団を束ねた信玄の限界を辛辣に言及しているところも面白い。道徳律の域をでない統治は行き詰まり、勝頼の代では威厳が効かない為にかえって仇となる。2021/09/05

麒麟

1
山本七平氏の本の中では軽い方です。武田信玄の強み・弱みや、武田家の限界等、まっとうな分析だと思います。2012/07/01

Row_the_Punks

0
中世的な観念からすると武田信玄が、戦国最強と言っていいかもしれません。この本では、武田家の系譜、強さの訳と弱みなど諸々理解できて面白いです。2012/06/14

ビリケン

0
武田信玄というのは正統な血筋を持ち、圧倒的な教養、圧倒的な経験を持つ最強の名にふさわしい武将というのが分かった。その中でも、信玄は孫子の兵法の体現者であり、戦い方、内政、情報収集など凄まじいものを感じる。歴史にもしはないのだが、信玄が信長を滅ぶし京に上洛し天下に号令をかけたなら一体日本はどうなっていたのかと考えるととても楽しいのである。2020/06/12

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/451974
  • ご注意事項