内容説明
「定型」と「季語」そして「切字」「省略」「リズム」、これらが渾然となって俳句は立っている。瞬間的に「いい句だ」と感じる句は、俳句形式の恩寵を受け、凛々しい姿で主張しているものだ。約束や形式の大切さをしっかりと認識した上での実作のヒントを、投稿句の選評を通して具体的に解説。俳句初学者にもよくわかる、俳句表現入門書。
目次
男の俳句、女の俳句(男の俳句;女の俳句)
俳句は五・七・五―俳句独自の形式(形式美の追求;省略の醍醐味 ほか)
俳句の言葉―感動を表現する(言葉の順序;言葉の並べ方 ほか)
自分を詠う―作句のポイント(流行遅れ;口先俳句 ほか)
詩心をもつ―作者の心構え(詩人のたましい;第一感 ほか)
著者等紹介
藤田湘子[フジタショウシ]
大正15年、小田原市生まれ。昭和18年、水原秋桜子に師事、「馬酔木」に投句。同誌同人を経て、32年より編集長。39年「鷹」を創刊、主宰。43年「馬酔木」同人を辞退
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