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角川選書
首都江戸の誕生―大江戸はいかにして造られたのか

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  • サイズ B6判/ページ数 263,/高さ 19cm
  • 商品コード 9784047033467
  • NDC分類 210.5
  • Cコード C0321

内容説明

「江戸開府」400年を間近にひかえ、首都機能移転・地方分権など、国家のグランド・デザインが構想されつつある。東京の前身である江戸は、どのようにして首都機能を獲得してきたのか。都市江戸の歴史を首都機能の蓄積過程として捉え、「江戸首都論」の視角から、江戸の実態を描く。

目次

第1章 江戸は首都か
第2章 首都江戸の成立まで
第3章 首都江戸の建設
第4章 明暦の大火と首都再建
第5章 将軍吉宗の首都改造
第6章 首都圏の再編
第7章 大江戸の成熟―首都性の強まり
第8章 江戸から東京へ―首都機能の展開

著者等紹介

大石学[オオイシマナブ]
1953(昭和28)年、東京に生まれる。筑波大学大学院博士課程単位取得。日本近世史専攻。名城大学助教授などを経て、現在東京学芸大学教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

うえ

6
「江戸城を国家の中心とする見方は、家康のあとを継いだ二代将軍秀忠にも見られた…江戸城は国家の要地であり、全国の大名が挨拶に来て、さまざまな儀式を執り行う際に、従来の規模では手狭であるために、諸大名を動員して普請を開始した…秀忠もまた家康同様江戸城を国家の中心として認識していた。」「幕末維新期、日本の首都をどこに置くか、さまざまな議論が展開した…慶応三年十一月には、薩摩藩士の伊地知正治が藩主島津茂久に対し…大坂遷都を主張している。…江戸市中での戦争が回避されることになると…江戸遷都論が見られるようになった」2022/04/14

rbyawa

2
f067、そもそも江戸は首都だったのかどうか、という前に首都とはなんぞや、という話がどうしても先行するんですが。君主制だけど実権が別ってケースは他にもあるしなぁ、まあ政治母体として見做されていたら一つの意見としてはありなんじゃないのかな(別の意見もあっていいけど)。個人的には日本橋を中心とした江戸五街道の支配、その道で展開する参勤交代が思ったより事実上の首都としての認識を高めた気もするなぁ、この辺のアウトラインはいつくらいから、そして意図的に作られていたのかも知りたいかも、膨張する市街地とお鷹場の関係も。2015/03/22

印度 洋一郎

2
江戸は果たして首都だったのか?そもそも首都って何だろう?という疑問から論旨を起こし、江戸時代を通じて江戸という街が培った機能を以って、「江戸は事実上首都であった」という結論に至る。領域の膨張や都市インフラの整備の変遷を見ていくと、現在世界が直面している都市の巨大化の功罪を、既に江戸が先取りしていたことがわかる。今の東京の公園や官庁が武家屋敷を利用していることもわかって、改めて見物に行きたくなった。ところで、幕末の僧侶が旅した先々でお江戸自慢をしまくったという旅行記が紹介されていたが、読んでみたいなぁ。2010/12/14

富士の鷹

1
冒頭いきなり、江戸時代の首都は京であったのか江戸であったのかが論じられているが、首都の定義を政経機能の中心とするのであれば文句なく江戸だろうし、祭祀的な元首の所在地をいうなら京なのだろう。あまりこのところで肩肘張った議論をされても歴史のシロートにはとまどうばかり。その後の様々な切り口から江戸の成り立ちを説明してくれているところはわかりやすく楽しかった。2011/02/23

Ryo Sogawa

0
江戸幕府開府から明治維新までの江戸の歴史。2021/12/14

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