内容説明
「骨屋」は、出土した古人骨から情報のかけらを収集し、ジグソーパズルのように組み合わせては、その人生をきめ細やかに復原するのが仕事。骨を診、骨に聴けば、現代人の人生を豊かにする、古代人からのメッセージを受けとることができるのだ。古人骨出土の現場のようすや骨の名前の由来、髑髏をめぐる文化論や巨人の謎、骨屋が主人公のミステリーなど、骨屋の現場から綴る、軽妙洒脱なスケルトン・エッセイ。
目次
吾が稼業は「骨屋」なり
ある日「骨屋」に電話が!
古人骨をみながら、腰痛のことを考えた
謎の歯美人
古代人の虫歯
興奮の頭蓋骨会議
南太平洋に住むビッグボーンの人たち
骨屋が主人公のミステリー
骨折り損ない、そして草臥れ儲け症候群
旧石器発掘詐欺事件を語る〔ほか〕
著者等紹介
片山一道[カタヤマカズミチ]
1945年、広島県に生まれる。京都大学大学院理学研究科修士課程修了。生物人類学および骨考古学専攻。現在、京都大学霊長類研究所教授
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