内容説明
近年、飛鳥地域や平城宮・京跡では、7・8世紀の初期庭園の発掘が相次ぎ、その規模や構造が明らかになってきた。これらの庭園の起源を中国の神仙思想に求め、さらに浄土世界の現出へと変容していった古代庭園像を考古学・文献史学・中国思想の視点から明らかにする。
目次
第1章 宮廷と苑池
第2章 飛鳥の古代庭園―苑池空間の構造と性格
第3章 奈良時代庭園の造形意匠
第4章 浄土庭園の諸相
第5章 古代庭園の成立とその道程
第6章 ニワと王権―古代中国の詩文と苑
第7章 隋唐の離宮と古代日本
著者等紹介
金子裕之[カネコヒロユキ]
1945年2月生まれ。国学院大学大学院修士課程修了。専門は考古学、古代都城史。現在、奈良文化財研究所平城宮跡発掘調査部長。奈良女子大学大学院人間文化研究科併任教授
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