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角川選書
近世日本人は朝鮮をどうみていたか―「鎖国」のなかの「異人」たち

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  • サイズ B6判/ページ数 253p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784047033306
  • NDC分類 210.5
  • Cコード C0321

内容説明

近世、一般民衆が「異国」とどのように触れ、「異人」をどのように感じていたのかを当時の民衆にとって最も身近であった朝鮮にスポットをあて、民衆の生活の場であった地域の視点から多面的に考察する。江戸時代の日本と朝鮮の交流をさまざまな角度から検証し、今後の地域と外国との関係のありようを探る。

目次

プロローグ 「唐人相撲」を読む
第1章 「高麗陣」の残したもの
第2章 都市のなかの「異人」たち
第3章 朝鮮通信使が通る
第4章 標流民の朝鮮体験
第5章 伝承のなかの朝鮮像
エピローグ 朝鮮像の転回

著者等紹介

倉地克直[クラチカツナオ]
1949(昭和24)年愛知県に生まれる。京都大学大学院文学研究科国史学専攻博士課程修了。日本近世史専攻。岡山大学文学部歴史文化学科教授。近世の民衆意識を研究テーマに多面的角度から考察を試みている
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

印度 洋一郎

2
秀吉の朝鮮侵略以降、江戸時代の日朝関係を概観。日本に連行されて同化していった朝鮮人から始まり、彼らを祖国へ連れ戻すために始まった朝鮮通信使を、瀬戸内の岡山に残る一次資料から読み解いていく。瀬戸内で朝鮮使節を接待した村の記録、使節の高官達と儒者達との交流など、当時としては数少ない異国と接触に官民挙げて熱狂していたようだ。同時に、朝鮮に漂着した日本人の記録からは、対馬藩も関与する形で遭難者救助が整備されていたことがわかる。漂着民に「私は日本へ行ったことがある」と日本語で話しかけ、親身になる役人もいたとか。2013/09/25

ATSU

0
JMOOCで田中優子「江戸文化入門」を受講。その中の朝鮮通信使,特に,食事や接待に興味を持ち,この本を見つけて,関係のあるところだけ読んだ。食事は上陸する時は,その地で日本食を接待。饗応料理による接待を三使などに行う時もあれば,簡単な食事だけの時もある。身分に応じた食事を出す。幕府の指示で,食材などを藩が準備し,通信使側に渡す。料理は船で,朝鮮から来た料理人が料理をする。こんなことが分かった。これは,参勤交代みたいに幕府が藩に課した負担ではないか。でも,制約内で異文化との接触を楽しんだのだろうと思います。2016/03/02

陽香

0
h1311302012/03/21

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