内容説明
古代国家を中心として王権・社会・芸能・宗教などを東アジアと連動する世界のなかで総合的に究明し、古代史研究に大きな業績を構築してきた著者による最新の研究成果。古代王権と宮都の成立、日本国と天皇の登場、神話と伝承、女帝と皇統の問題を探究し、神道と道教や神仏との習合、さらに鎮守の森の伝統と祭祀のありようをあざやかに解明。日本の「こころとかたち」の原像を明らかにし、日本文化の基層を浮かびあがらせる。
目次
1 倭国から日本国へ(倭王権の成立と東アジア;日本国と天皇の登場 ほか)
2 神話・伝承と歴史(古代出雲の魅力;日本神話の他界観念 ほか)
3 皇統の推移と新政(古代の女帝とその背景;平安新京のみかど ほか)
4 原神道と鎮守の森(神道の原像;社叢のいにしえ ほか)
5 京の社とまつり(京の社と神々の世界;下鴨神社と糺の森 ほか)
著者等紹介
上田正昭[ウエダマサアキ]
1927年京都西陣出身。1950年京都大学文学部卒業、1971年京都大学教授、京大教養部長・埋蔵文化財研究センター長などを歴任。1991年京都大学名誉教授、大阪女子大学学長。現在、大阪府立中央図書館名誉館長・姫路文学館館長・高麗美術館館長・島根県立古代出雲歴史博物館名誉館長。アジア史学会会長・社叢学会理事長、中国西北大学名誉教授・中国社会科学院古代文明研究センター学術顧問。毎日出版文化賞、大阪文化賞、福岡アジア文化賞、南方熊楠賞、京都府文化特別功労賞、京都市特別功労賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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