角川oneテーマ21<br> いじめで子どもが壊れる前に

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角川oneテーマ21
いじめで子どもが壊れる前に

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  • サイズ 新書判/ページ数 204p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784046534163
  • NDC分類 371.45
  • Cコード C0237

出版社内容情報

緊急出版!いまこそ社会の闇から子どもたちを救え!

大津市の事件をはじめ、加速する現代のいじめ問題について、その様態、教訓と対策、学校の危機管理など、徹底的に解説。子を持つ親や現役の教師はもちろん、すべての大人が向きあうべきいじめ問題の本質に迫る!

内容説明

いじめ問題最大の要因は、異質な他者を拒む日本社会の根源的な習性にある。これを排し、他者を受け入れる共同体をどうつくるか。いじめの構造から過去の教訓、予防措置、初期対応、そしてネットをはじめとする現代型いじめ対策まで。文科省や自治体で青少年の健全育成に関わる委員を歴任する著者が、学校、家庭、そして社会全体がとるべき針路を示す。

目次

第1章 現代のいじめの状況(度を越した悲惨な実態;子どもは残虐になりうる ほか)
第2章 いじめとネット社会(社会的制裁としての炎上;公的な制裁への不満 ほか)
第3章 教訓―過去のいじめ事件から(中野富士見中事件―葬式ごっこと教師の関与;山形県マット死事件―いじめか犯罪か ほか)
第4章 学校はどう変わるべきか(学校と世間の常識が違いすぎている;危機管理の発想 ほか)
第5章 いじめ被害はなくせるのか(「撲滅」は難しい;子どもを壊すいじめとは ほか)

著者等紹介

藤川大祐[フジカワダイスケ]
1965年東京生まれ。東京大学大学院教育学研究科博士課程単位取得満期退学(教育学修士)、金城学院大学助教授等を経て、2001年度より千葉大学教育学部助教授、2010年度より同教授(教育方法学・授業実践開発)。子どもたちの世代的な特徴をとらえ、各教科に加え、メディアリテラシー教育、ディベート教育、キャリア教育、健康教育等の授業実践や教材の開発に取り組む。文部科学省、警察庁、総務省、東京都、千葉県等で、青少年の健全育成に関わる委員を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

たこやき

4
言っていることがおかしい、とは思わないのだが、全体的に論拠が弱く「~かも知れない」「~な可能性がある」と連呼されるのが気になる。ディベート能力を高める、とか、発達障害などに教師がケアをするとか、勿論、反対をする理由はないのだけど、それって結局、教師や保護者、また、学校などの個別の能力に頼るということ。そういう能力・意欲の無い教師や保護者、学校の下でも最悪にならないような制度的なセーフティネットっていうのも必要じゃないかな、と思うのだが。2012/11/25

しゅんぺい(笑)

4
新書らしい新書、という印象を受けました。 薄すぎることもないが、でも厚いわけでは決してない。 これまでに起きた有名ないじめ事件の事例をいくつか挙げていたところが読んでよかったけど、ほかはどうだろう。 著者が持っている意見に共感できない部分ももちろんあるし、それをしてどうなるの?みたいな部分もあったので、あまり頭に残らなかったです。 まあいじめをなくしていくために、確かに現実的な、地道な一歩なのかもしれへんけど。2012/11/08

チョビ

3
生きると言うことは単に心臓が動いていることではないと思う。誰かを信じることだと思う。この本で言われている被害者は一歩間違えると、それから何十年と人を信じて生きれなくて悩むのだと思う。あなたの子供がいじめられたとき、適切な態度が取れるだろうか?何一つ取り柄らしい取り柄がないと植え付けられて、人も信じれない。まず、そうなったら、あなたの子供はきっと結婚も出来ないし、単純に人を好きになることすら表面的になると思う。子供はただ、社会からの疎外感だけを味わうこととなるのです。子供が壊れるとは、そういうことでは?2013/03/15

PINGE

2
読みやすく、そして参考になった。同質原理と異質原理、ディベートの素養 がいじめへの対応に有効である、等。そして思ったこと。*いじめという言葉から脱却するべき*保護者には教師や学校に正しい対応を促すために支える態度 敵対せず感情的にならない事が求められる*煽るマスメディアには批判的に、という感じかな。2013/05/19

totuboy

2
読んでいてなんとなく感じることですが、筆者な非常に学校の教育現場の現実に詳しいと思う。ただ教育現場の不備を指摘するだけではなく、教育委員会や現場の「言い分」もかなり公正な立場から吸い上げているような気がします。そう言う意味では今まで読んだいじめ関係の本の中では最も実践的で、わかりやすく、かつ現場を正しく反映している本と言えます。警察の介入や、保護者の協力、教師がどうあるべきか、大人にも読んで欲しいと思いますが、子どもにも読ませ、一緒に考えていきたいテーマだと思いました。2012/11/25

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