内容説明
2011年3月11日、東日本をおそった大地震。あの日、何が起きたのか?あの日から、何が起きているのか?着るはずじゃなかった制服を着て、歩きだす未来ちゃん。避難生活の中でふれた、おんちゃんのやさしさ。福島の小学校で働く女先生。ママを亡くした、6歳のちーちゃん。300人の食と生活を、守りつづけた内田兄弟。被災地の「本当のすがた」をえがいた5つの物語。あの日のことを、私たちは絶対に忘れない。小学上級から。
著者等紹介
山室有紀子[ヤマムロユキコ]
1967年神奈川県生まれ。2005年、劇場映画「タッチ」脚本でデビュー。以降実写映画脚本を中心に活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
鈴
40
漫画版が出たときに読みたいと思いながら読めずにいたら、小説版(児童書)が図書館にあったので。子供向けにわかりやすく書かれているので、ぜひ小学生に手にとってもらいたい。うちの息子は表紙が女子だと、なかなか読まない…。2017/03/26
アクビちゃん
35
【図書館】漫画家が実際に東北の被災地に出向き、現地の方々のお話を聞いて漫画にするというプロジェクト。その第2弾を小説にしたものです。職場で被災地支援として、先輩が東北へ2回訪れています。その時の体験談として語っていた通りの言葉がラストにありました。「どうか東日本大震災を、忘れないでください。今この瞬間も、そこから立ち上がろうと、必死にもがいている人たちがいる。そのことを、時々でいいので、どうか思い出してください」日々の生活の中で、どうしても忘れてしまいがちですが、年に一度でも良いので思い出しましょう〜!2017/03/16
どあら
9
東日本大震災で生活が一転した体験者のお話が、分かりやすい物語になっている。2015/08/31
雪丸 風人
6
実話ベースの迫力が胸に迫る、東日本大震災の体験談を集めた作品です。「今は非常事態なのよ。私たち親が決断しないと、将来困るのはあの子たちなのよ」という言葉にはハッとさせられました。もう色々我慢してるのに、もっと我慢しなさいって言わなければいけないという親御さんの切なさにも共感しましたね。悲しいこと、つらいこと、どうにも出来ないこと、それらで心が一杯にならないよう、”こんな日がずっと続くわけじゃない”と自分に言い聞かせること、そして周囲にも語ることが大切なのだと実感できました。(対象年齢は12歳以上かな?)2020/05/03
頼ちゃん
5
読みやすいので、ぜひ小学生に読んでほしい。2017/02/01