出版社内容情報
くずし字でじっくりと楽しむ江戸の戯作。絵入板本を読む醍醐味が得られる。
「百人一首」と「おくのほそ道」の間を埋める待望の中級編。『東海道中膝栗毛』のもっとも人口に膾炙した場面をくずし字で読む! くずし字で書かれた本と、活字を見比べて読むうちにくずし字が読めるようになる!
内容説明
ページを開ければ、そこは江戸!版画の挿絵や、会話を表す記号、ト書きのような文章など、活字本では味わえない独特の雰囲気で、弥次喜多道中の一場面を楽しめます。
著者等紹介
中野三敏[ナカノミツトシ]
九州大学名誉教授。江戸の小説、戯作の研究の第一人者。主著に『戯作研究』(中央公論社、角川源義賞・サントリー学芸賞)、『近世子どもの絵本集』(岩波書店、毎日出版文化賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
六点
2
「崩し字」を江戸時代のベストセラー小説『東海道中膝栗毛』の影印を使って読むことで崩し字の基本を学ぶ本ですが、ぬこ田の勉強法として、影印本文の横に赤ペンで字母を記入するスタイルをとっているため、もう少し判型が大きければなあと思いました。本文自体が結構、ツメツメに書かれいているので、読んだ頁はかなり汚いです。江戸時代の版本を読む力を付ける基礎編としては良い本です。2015/01/23
dobrydenkrtek
0
前回挫折したのだが、今回は思ったよりちゃんと読めた。もちろん左ページの活字を参考にする場所はたくさんあったが、二日で読めたのでどうもここまで読んだ3冊のよい影響でひらがなのくずし字(変体仮名)に慣れたということか。補助輪なしで乗れるようにがんばろう。教科書には載せようのない内容に爆笑。2023/09/07
近内勇三
0
くずし字の勉強用に購読。変体仮名の種類はそんなに多くないので読むだけならすらすら読める。旧体字とか昔の単語とか方言でつっかかるけど、脇に解説があるのでストレスが少ない。昔の草紙物とか読めるようになりたい人にはいいかも。 内容は普通に弥次喜多なので下ネタだらけです。2018/04/20