反撃カルチャー―プレカリアートの豊かな世界

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  • サイズ B6判/ページ数 282p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784046214409
  • NDC分類 366.021
  • Cコード C0036

内容説明

自分たちの生存を肯定する言葉と、貧乏でも豊かに生きるための具体的な生存のノウハウを生みだし続けるプレカリアート運動―。その多様な「文化生産」の現場に迫る。

目次

反撃を開始する!―「文化」としてのプレカリアート運動
九〇年代「だめ連」に学ぶ―「『こころ』の問題についての二、三の事柄」
日韓メディアアクティビスト連帯とG8洞爺湖サミットへの対抗運動から生まれたもの―映画監督・土屋豊氏に聞く
韓国「考試院」放火事件と「麻生邸見学ツアー」と秋葉原事件―長らく知られなかった派遣の実態
サウンドデモという文化運動―反戦と抵抗の祭“フェスタ”、路上の「原石」
年越し派遣村、可視化された日本の「貧困」―「優しくない」国の中で声をあげる
格差社会が生む「文化の貧困」―若者たちの中の新自由主義
奪われた「場」を奪還せよ!―偏見と疎外に抗し、自由と生存を擁護する
政治と芸術と「貧乏ゆすり」―日本学術振興会特別研究員・五野井郁夫さんに聞く
〇九年、怒涛のメーデー週間!!―日韓連帯&全国インディーズメーデー&「自由と生存のメーデー09六〇億のプレカリアート」〔ほか〕

著者等紹介

雨宮処凛[アマミヤカリン]
1975年、北海道生まれ。00年『生き地獄天国』(太田出版)を出版し、デビュー。06年より、職も生活も心も不安定さに晒される人々(プレカリアート)の問題に取り組み、取材、執筆、運動中。反貧困ネットワーク副代表、フリーター全般労働組合組合員、『週刊金曜日』編集委員、厚生労働省ナショナルミニマム研究会委員。著書に『生きさせろ!―難民化する若者たち』(太田出版・07年度日本ジャーナリスト会議賞受賞)など、多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ふみ

2
不安定雇用とかホームレスとか派遣切りとかの問題とかそういう本です。 絶望を提示して奮い立たせようという目的の本なのかな。 わたしはこれを読んで更に絶望したけど。 でも内容はすごく面白かったし興味深かった。 雨宮さんは難しそうなことを噛み砕いて教えてくれるから好きです。2010/09/23

ソニックゆうすけ

1
10年以上前の本で、年越し派遣村が話題になっている。当時と変わらないどころか格差社会は更に拡大している。ホームレスや貧困層の人たちの人権は?まるっきり無関心な殆どの政治家や、富裕層の心無い言葉。相当末期だけど、それに輪をかけてお隣の韓国は人生のレールから踏み外すと本当絶望的。どうにかならないのか、選挙やデモで訴えていくしかない。2021/04/09

あみだ

1
今までホームレスに抱いていた印象が変わった。大学入学を控えている今、私は何を考え、何を学ばなければいけないのか、そして、私の、この国の行く末はどうなるのだろうかと、今までとは違う視点で考えるきっかけになった。2013/02/22

RYOyan

1
以前、フリーターの人と、もしかしたら新しい文化が生まれるかもしれないねって話していたけど、それが現実になろうとしている。2006年の秋のことだった。ベーシックインカムは大賛成だ!!2011/09/21

marukuso

0
プレカリアートの大反撃。インディーズ系労組、サウンドデモなどを文化として捉えて紹介したルポ。働いても食ってけない正社員、働きたくても働けない失業者、この世の矛盾は経済的な格差だけにとどまらず、色んな所で噴き出している。生きさせろ!、働かなかない・働けない人は死ねと暗黙裡に言ってしまっている社会を変えるためにも怒りを大事にして立ち上がることが大切だと訴える。2016/03/14

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