強いられる死―自殺者三万人超の実相

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  • サイズ B6判/ページ数 261,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784046213778
  • NDC分類 368.3
  • Cコード C0036

内容説明

10年間連続で年間3万人を超える自殺者を出す「自殺大国日本」。なぜ、これほどまでの自殺者を日本は出しているのか?自殺を「社会的に強いられる死」という視点から探り、日本の病巣に迫った渾身の話題作。

目次

年間自殺者一〇年連続三万人超
パワハラと過重労働の果てに
死を誘う郵政民営化
多重債務問題の本質
倒産という呪縛―中小企業経営者
閉ざされた世界―学校と自衛隊
絶望と、それでも、これから

著者等紹介

斎藤貴男[サイトウタカオ]
1958年生まれ。ジャーナリスト。主に時事、社会、経済、教育問題を取り上げ、格差社会や政府による情報統制に対する激しい批判で知られる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kinkin

44
自殺する人が増えているというより自殺に追い込まれている人が増えているそうだ。規制緩和や構造改革の名の下、弱者にはとても生きづらい世の中になっていることをこの本で改めて知ることが出来た。年間3万人を超える人たちが自殺に追い込まれている。それが10年以上続いていることは異常なことだ。本書にも書かれてい3万人という数字は東京マラソンの参加人数に同じくらい。テレビの報道で見る3万人の走る人達が、道を塞がれ自分の命を絶つと思うと心が痛む。2014/06/11

壱萬弐仟縁

28
5年前の本。 読んでいくなかで、税金でアメリカを厚遇し、 肝心の最底辺の日本人の人生を奪う不条理 への怒りが沸々と湧いてくる。 長時間労働、パワハラ、色々な理由で 自殺に追い込まれるのだが、 なぜ多くの人が巻き込まれるのか。 税金でたらふくいい暮らしをする、 借金を平気でして返す努力をしない役人体質。 これが横行する一方で、 個人が自殺に追い込まれるのはやりきれない。 第2章の郵政民営化による過労、厳しい現場で お亡くなりになる人もいるのがわかる。 2014/04/27

みゃーこ

20
毎年3万人ものこうした壮絶な感情と戦った人々を生産し続けている日本社会は、潜伏期間の自殺者も含めて、ものすごい生きづらいウィルスを孕んでいるように思えて、他人事と片付けていることの恐ろしさを感じた 2012/08/15

テンちゃん

15
自殺者3万人を超える日本は病んでいる。原因を様々だというが、突き詰めるところ、本質的は『いじめ』が最大の原因だと考える。『いじめ』は全ての苦しみを指す。セクハラ、パワハラ、暴力、虐待、ギャンブル依存症からの生活苦、そして借金苦、イライラすると我が子や妻を容赦なく殴り倒し、殺人から自殺まで多岐にわたって追い詰める。追い詰められた者は精神を犯され、やがて死を選択する。中学校の先生が書いた、いじめを考える絵本おおきなあなが話題になっている。誰もがいじめられる要素をもっている。いじめを無くしたい。2015/07/22

Mizhology

14
小泉内閣の頃、戦争前と似てるから早く結婚しなさいと教えてくれた元軍人さんがいました。いい男はみんな死んでしまって、ずるい人しか生き残らないからと。以前、交通事故死が多くて交通戦争といわれていた記憶があるが、この自殺者数はもはや累計すると経済戦争の戦死者といえると思った。規制緩和という名のもと、どれだけの人の生活が激変したか。法整備する人にはイメージ出来てるのかと疑問を持った。2014/04/02

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