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東条英機―阿片の闇・満州の夢

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  • サイズ B6判/ページ数 290p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784046211859
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0095

内容説明

内閣誕生のわずか5年前、2.26事件勃発時には、満州の憲兵隊司令官にすぎなかった男が、なぜ戦時の絶大な権力を手に入れるに至ったのか。共産主義の脅威、内乱勃発の危機、皇室の思惑、そして莫大な阿片の黒い金―。戦時宰相「東条英機」を生み出した背景と要因、その人間像を通して、日本敗戦へ至る道と昭和史の闇を暴く。

目次

第1章 浮上してきた東条
第2章 二・二六事件
第3章 日華事変への道
第4章 阿片の闇
第5章 戦場の東条
第6章 行き詰まる大日本帝国
第7章 風雲急を告げる荒波
第8章 開戦前夜
第9章 戦時下の東条
第10章 終焉に向かって
第11章 終戦
第12章 東京裁判

著者等紹介

太田尚樹[オオタナオキ]
1941年、東京都生まれ。東海大学名誉教授。東京水産大学卒業後、米国サンフランシスコ大学、カリフォルニア大学バークレー校、スペイン・マドリッド大学へ留学。スペインを中心としたヨーロッパの比較文明論を専門とするが、近年は昭和史をテーマに歴史ノンフィクションやドキュメント・ノベルでも活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

俊毅安村

4
1930年代から1945年、日本軍は世界的に見ても珍しい、行政独裁という、一行政機関が国家を踏みにじるというコントロール能力の無さを発揮した挙句、国家を破綻させました。 この過程で、永田鉄山等が死んで、真面目な偏執系で一番出世をしてはいけない無能の権化が東條英機でした。 満州のアヘンとのつながりは疑われますし、大まかにいって資金洗浄に政界等にばらまいたのは確かですが、まだ突き詰め切れていない感がしました。 非常事になると、こんな小物に国家を託してしまう人材難と、判断ミスが哀れになります。 2020/05/18

ゆん

0
東条さんがいなければ……という意見を耳にすることもありますが、この本を読むとそうとも言えないのではないかと感じました。戦争をしないことによる民衆の不満などが起こるほうがもっと恐ろしいかもしれませんし。2015/01/24

onepei

0
アヘンの話は腰砕け。2010/02/10

Isamash

0
東條英機が満洲から国中枢に至るまで継続的に大陸阿片売買を言わば統制していたのは初耳。そして甘粕から東條に、多分妻勝子経由で莫大な阿片資金が流れてたらしい。甘粕を動かしていた岸信介も絡んできて、この辺りの阿片人脈のところの記述はなかなか興味深い。ただそれ以外、戦争に至る過程は多くの人物を表面的になぞり事実ベースで無く、もっぱら主観的な評価ありきでを論じており嫌悪感を覚えた。トップとしては無能とする東條が何故陸軍のトップに、更に首相にまでなってしまったのか、もう少し深い解析が、現在の理解のためにも欲しかった。2021/03/26

たつのすけ

0
2018/02/17

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