心臓に毛が生えている理由(わけ)

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  • サイズ B6判/ページ数 296p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784046211552
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

出版社内容情報

ユーモアにくるんだ真実――。米原万里の魅力が溢れる、ラストエッセイ!
日本人離れしたウイットとユーモア、歯に衣着せぬ痛快な文章で絶大な人気を集めた米原万里の最後のエッセイ集!

内容説明

ウィット、ユーモア、毒舌―。読者を笑わせ、裏切り、挑発しつづけた米原万里の、ラスト・エッセイ集。

目次

1 親戚か友人か隣人か
2 花より団子か、団子より花か
3 心臓に毛が生えている理由
4 欲望からその実現までの距離
5 ドラゴン・アレクサンドラの尋問
6 対談プラハ・ソビエト学校の少女たち、その人生の軌跡

著者等紹介

米原万里[ヨネハラマリ]
1950年、東京生まれ。作家。59~64年、在プラハ・ソビエト学校で学ぶ。東京外国語大学ロシア語学科卒業、東京大学大学院露語露文学専攻修士課程修了。ロシア語会議通訳として活躍し、80年設立のロシア語通訳協会の初代事務局長を務め、95~97年と03~06年、会長。92年、報道の速報性に貢献したとして日本女性放送者懇談会SJ賞を受賞。2006年5月、逝去。著書に『不実な美女か貞淑な醜女か』(読売文学賞)、『魔女の1ダース』(講談社エッセイ賞)、『嘘つきアーニャの真っ赤な真実』(大宅壮一ノンフィクション賞)、『オリガ・モリソヴナの反語法』(Bunkamuraドゥマゴ文学賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ミナコ@灯れ松明の火

29
下ネタであろうが毒舌であろうが、本当に知的な人が語れば下品になることがない、という証明。言葉を学ぶことはその国の文化を学ぶことに通じるのだと信じさせてくれるエピソードの数々は、言葉を学ぶものにとってとても追い風になるものだと感じた。『嘘つきアーニャ~』に通じるようなエピソードもあり、ファンとしてはうれしい限り。もう二度と米原さんの新しい言葉に触れることができないことがただただ悲しいです。2012/02/15

Gotoran

20
著者の旧共産圏で過ごした多感な思春期、及びロシア語同時通訳者としての豊富な経験に裏付けられた71編のエッセイと1つの対談集。ウイットとユーモアに溢れ、また辛口でピリッと胡椒の効いた、歯に衣着せぬ文章が、軽快で、心地よい。速読が苦手な私でも、一気読みしてしまった。範囲は、言葉、政治・経済、はたまた歴史・文化等、多岐に亘っている。情感豊かで、ユーモアと魅力に溢れる著者であるが、今はいない。コメンテーターとして出演されていたブロードキャスター(TBS)での映像を脳裏に思い浮かべつつ。他2冊も必読要す。2011/11/13

ジュール リブレ

19
辛口な小気味良い切れ味の、米原万里エッセイ。このくらい知識をもって、そのうえで竹を割ったような… 楽しませてもらいました。言葉を学ぶということイコール文化を学ぶこと、ですよね。2011/07/03

鱒子

14
図書館本。名書「嘘つきアーニャの真っ赤な真実」の裏話が知りたくて、このエッセイを読みました。著者が幼年期を過ごしたプラハのソビエト学校について書いてあったのは、全体から見ればほんの少しだったのですが、また「アーニャ」の世界を垣間見ることができました。あー、また「アーニャ」が読みたくなったなあ。2016/02/17

つきみ

12
比較文化論的なエッセイで、米原節を満喫できた一冊。米原さんの文章はテンポもリズムもちょうどよく、人を引き込む才能があるなと実感。ただ新聞などに掲載された文章が多いため、一話ごとのボリュームが少なく、物足りない感じもした。「オリガモリソヴナの反語法」が満腹感があって好き。2012/03/05

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