内容説明
トヨタで求められるのは、仕事の問題点を見つけ、改善し、日々進歩すること。つまり、従業員一人ひとりが、自分の頭で考え、やりがいをもって仕事をすることである。だからトヨタの現場は強い。そしてトヨタには、誰もがそれを実現できるメソッドがある。5S、改善、問題解決の8ステップ、成果を定着させる手法…。これらこそが、トヨタの「仕事の基本」である。
目次
1 仕事哲学―トヨタが大事にしている「仕事哲学」
2 5S―トヨタの仕事の基本中の基本「5S」
3 改善力―すべての仕事のベースとなるトヨタの「改善力」
4 問題解決力―どんな環境でも勝ち続けるトヨタの「問題解決力」
5 上司力―一人でも部下をもったら発揮したいトヨタの「上司力」
6 コミュニケーション―生産性が倍になるトヨタの「コミュニケーション」
7 実行力―すぐに成果が出るトヨタの「実行力」
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あすなろ
76
【学習】トヨタの下請会社に身を置いた者としては、そうだよねーを再確認。これでもあの5年は身に染みているのだなと思った。そして、その中途半端さにも気がついた。自分にもその会社にも。惜しむらくは、この本をラッシュアワー時の電子書籍版にて購入して読了したこと。書籍を少したったら購入して再読しようと思った。また、昔から読もうと思って未読な大野耐一 トヨタ生産方式も読まなくては…。2017/03/19
Kentaro
37
問題解決のプロセスを踏んでいく過程で欠かせないのは、真因だ。真因を取り除くことによって、目標を達成し、問題テーマを解決に導ける。先述したように、トヨタの現場では、真因を探せという言葉が飛び交っている。トレーナーたちは、なぜを5回繰り返すのがトヨタの文化だと口をそろえる。トヨタでは真因に迫るために、なぜを繰り返して要因を絞り込んでいく。2回や3回のなぜで真因が見つかるケースもあるが、問題解決に慣れていない人は、真因に到達していない段階で、これが真因だと決めつけてしまう。4回、5回としつこいほどなぜを繰り返す2019/12/26
kubottar
26
さすがにトヨタ、すさまじい仕事をしている。カイゼンや5Sなどとにかく向上力がすごい。しかし、その半面自社に在庫をなるべくもたないよう作る分だけ注文しているのだが、そうするとそれは自社にとってはいいが公道を倉庫にしているようなもの。自社の利益を最優先に考えるのはトップの努めとはいえやりすぎな面も見受けられた。2016/12/01
ハイポ
24
■あるべき姿と現状のギャップを埋める(=改善)ために、自分は何ができるか/何をすべきかという意識を常に持ち、迅速に行動に移せ。■工場長に借りた本。俺のバイブルとおっしゃっていたが、確かに本書に書いてあること「2つ上の目線で見る」、「数字で解決する問題を選ぶ」「遠心力リーダー(独裁的ではなく、民主的かつ感化させるようなリーダー)」、「自分の分身をつくる」「リーダーはやらせる勇気をもつ」等は工場長も実践していそう。2023/04/19
Syox
18
トヨタ流の仕事の仕方や人の育てかた、歴代のトヨタの基礎を気づき上げてきた方々の、教訓やトヨタの底力が分かりました。2024/03/14