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内容説明
相似大系魔導師が挑んだ戦いによって、“公館”は戦力である刻印魔導師の三分の一を失っていた。手薄になった犯罪魔導師の取り締まりに奔走する専任係官の仁は、蛍のような光を放つ魔法構造体を見つける。メイゼル、きずな、なぜか巻き込まれた寒川紀子の3人は、魔法構造体の正体を探るため“公館”の地下に広がる迷宮へと潜入するのだが、そこには魔導師たちの恐るべき罠が張り巡らされていた!灼熱のウィザーズバトル第4弾。
著者等紹介
長谷敏司[ハセサトシ]
1974年。大阪府生まれ。関西大学卒業。2001年、『戦略拠点32098 楽園』で第6回スニーカー大賞金賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
芳樹
26
仁と妹の舞花の過去、そして登場人物たちが辿り着けなかった、あるいは失った『それぞれのいつか』のエピソードがとても切ない。さて、メイゼルときずなが仁のところへやって来て、寒川さんを巻き込んで夏休みの大冒険が始まり、日常回かな?と思っていたらあっという間にシリアス展開。もうちょっとほのぼのしていたかったなと思いました。新章開幕といった回で、きずなと瑞希、そしてエレオノールの行く末がとても気になります。2021/06/01
まりも
20
日常+次巻以降への布石回。仁たち三人の平穏な日常やメイゼル、きずな、寒川の3人が地下を探検と今までと違って比較的穏やかな雰囲気。まぁそれでも重たいのがこの作品なんだけど。仁の妹についても語られ、エレオノールが再登場したりと人物の掘り下げメインですね。核を奪ったハウゼン一派が今後どのように動くのか次巻が気になる。2014/08/14
fukumasagami
18
公園ではラジオの音楽が終わって、子どもたちが首からさげたカードにスタンプをもらっていた。みんなプールの授業のせいか。小麦色に肌が焼けている。仁は、最近あんなに思い切りよく日焼けはしていないなと、かかとまでまっ黒な小学生たちを微笑ましく見る。 そんな木漏れ日の下、夏を満喫する黒髪の少女が仁を見つけて微笑んだ。サンダルで砂を踏み、肌を映させる白いワンピースの記事を流れさせ、彼女が優雅にやってくる。そして黄色いリボンを弾ませ、あめ色の大きな目でいたずらっぽく仁を見あげた。 「まちぶせなんて情熱的なのね、せんせ」2024/04/21
あなほりふくろう
17
まさか寒川さんが巻き込まれるとは、そしてエレオノールが救われなさすぎる。夏休みの和やかな幕間かと思いきや、きちんと新展開のスタートだった。途中差し込まれる武原兄妹の過去。舞花の”泡”と「蛇の女王」、そして王子護はどう絡んでくるのか。2013/05/28
シュエパイ
14
仕事の始まりに喪われた妹の軌跡を追いかる先生に少女たちと、不運な学級委員長が巻き込まれる……!(笑)死にたくない、ごめんなさい、と最期の瞬間の想いを残した妹に、見え隠れする核爆弾の影。諦めを求めるエレオノールとの再戦のさなかに、メイゼルがつぶやく言葉が好き。欲しかったいつかが消えても、全部なくしてはいないのよと。エレオノールもメイゼルも、同じように全てをなくした身でありながら、やっぱり強くて傲慢で輝いていて、いい子だなぁ・・・♪2013/07/09