内容説明
「あたしは、皆と一緒のスモックなんか着たくないのっ!お姫様のドレス着れないんなら、かわいいブラウスとスカートで舞台に出るもん!」幼稚園の学芸会で自己顕示欲を炸裂させ、うさぎ女王様が誕生した瞬間である!小学校時代は人形の服集めに血道をあげ、高校時代には早くもブランド品に目覚め、そして就職・転職・結婚・離婚を経て、シャネルのコート購入を機に、借金と浪費の「買い物依存ロード」をまっしぐら。女王様が自ら綴る見栄と野望の半生記。夢の残骸、お買い上げブランド品もカラー写真で公開。
目次
1960年代「三つ子の魂、百までも…」
1970年代「あの頃、キミはバカだった…」
1980年代「愛と激動の二十代」
1990年代「パンはいらない、ケーキが欲しい!」
2000年代「ブランド物からホストクラブへ…」
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
G-dark
24
これまでの人生の紆余曲折を振り返りながら、今まで買って買って買いまくったブランド品の数々について紹介するエッセイ。印税を前借り、住民税を滞納、ブランド品を質に入れるなどして買ったブランド品たちがちっとも大事に扱われていないのがポイント。自分の稼ぎで買った物をどう扱おうと、うさぎさんの勝手なのですが、雑に扱われているブランド品がまるでうさぎさん自身の心であるかのようにわたしには思えてしまいます…。誰しも多かれ少なかれそうして自分で自分を傷つけるところってあるよねと、その痛々しさになぜか共感してしまいました。2021/09/23
藍
9
自己分析の冷静さは爽快ですらある。どうしようもない自分自身、それを認め受け入れた上でしょうがねぇじゃねーか!傷だらけになってもこいつと戦うのは己だけだ!との覚悟が凄いな。 他人に託した宿題は一生解けないまままとわりつくって言葉、刺さりました。2017/05/07
つちのこ
3
著者の「借金地獄」シリーズを読んできて、あまりのバカバカしさと底知れぬバカパワーにすっかりはまってしまった。そしてこれまた抱腹絶倒で読んだのがこの本。著者が買い集めたブランドの数々が写真入でエピソードを交えて紹介されている。 内容は幼少期から作家になるまでの足跡と、なんで借金女王となってしまったのかを冷静な分析のもと書いている。自分自身を「買物依存症」と言っているが、冷静に自己を分析できるということは、まだまだ完全には破壊されていないのだろう(笑)。(2000.9記)2000/09/20
たんこ
3
ACが嫌い、自己憐憫が嫌い、自己と時代の分析をする聡明さがありながら、でも「自分自身の価値の証明」(自己肯定感)は得られない。結局「本当に欲しいモノ」はわからずじまいだったけれど、それがわかってしまえば読者は面白くないんだろうな。2009/09/16
tnyak
2
カラー写真からで公開された数多くのブランド品は、買い物依存の結果である。うーむ、すさまじいまでの物欲、病状は深刻だ。2023/12/04