出版社内容情報
この美しさはどこから来るのか? 当代一流の劇評家が女形の真髄に迫る!
なぜ男性が女性を演じるのか。その美しさはどこから来るのか? 名女形・中村雀右衛門の当り芸を味わいながら、当代一流の劇評家が、歌舞伎における女形の役割と魅力を平易に読み解き、その真髄に迫る。
内容説明
歌舞伎で男性が女性の役を演じる「女形」。その姿は決してリアルではなく、女性の本質をデフォルメした、ある意味特異ともいえる存在である。にもかかわらず、これほどに観る者の心をつかむのはなぜか?私たちが感じる美しさはどこからくるのか?80歳を超えてなお輝きを増し、人気を誇った名女形、四代目中村雀右衛門の人生と当たり芸を通して、演劇評論の泰斗が女形の真髄と芸の秘密に迫っていく。極上の歌舞伎鑑賞案内。
目次
女形とは(八重垣姫の指;雪姫の桜;時姫の木戸;静御前の袖丈 ほか)
雀右衛門の人生(千代の袱紗;おとくの提灯;錦祥女の唐扇;葛の葉の狐手 ほか)
雀雨衛門の芸
著者等紹介
渡辺保[ワタナベタモツ]
1936年、東京都生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業後、東宝演劇部企画室を経て、演劇評論家に。『女形の運命』で芸術選奨文部大臣新人賞、『忠臣蔵もう一つの歴史感覚』で平林たい子文学賞、また同書と『俳優の運命』で河竹賞、『娘道成寺』で読売文学賞、『四代目市川団十郎』で芸術選奨文部大臣賞、『黙阿弥の明治維新』で読売文学賞を受賞。2000年に紫綬褒章を、2009年には旭日小綬章を受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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