出版社内容情報
歌舞伎好き必携! 全310作品をコンパクトに解説
上演頻度の高い310作品を演目ごとに紹介。「物語」「みどころ」「芸談」など、項目別に解説していく。歌舞伎評論の第一人者ならではの丁寧な内容で、観劇前の予習用にも最適。歌舞伎好き必携の一冊!
内容説明
当代一流の劇評家が、今日上演されている演目を中心に、歌舞伎の310作品を一つひとつ丁寧に解説。1演目がひと見開きにおさまる構成で、あらすじがわかる「物語」、鑑賞の助けになる「みどころ」、名優の「芸談」ほか、「成立」「初演・作者」「蛇足」と項目別に紹介していく。今ではほとんど演じられないが価値のある作品も収録。一生使える、ファン必携の歌舞伎作品事典。
目次
明烏
揚屋
阿古屋
朝顔日記
浅妻船
油地獄
操三番
井伊大老
鋳掛松
伊賀越〔ほか〕
著者等紹介
渡辺保[ワタナベタモツ]
1936年、東京都生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業後、東宝演劇部企画室を経て、演劇評論家に。『女形の運命』で芸術選奨文部大臣新人賞、『忠臣蔵 もう一つの歴史感覚』で平林たい子文学賞、また同書と『俳優の運命』で河竹賞、『娘道成寺』で読売文学賞、『四代目市川団十郎』で芸術選奨文部大臣賞、『黙阿弥の明治維新』で読売文学賞を受賞。2000年11月に紫綬褒章を、2009年には旭日小綬章を受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
佐島楓
11
「物語」「みどころ」「芸談」など、演目を見開き二ページでわかりやすく解説。歌舞伎鑑賞の際の参考にさせていただきます。2013/02/10
犬養三千代
7
昭和57年に駸々堂から出版されたものの倒産し講談社をへて角川ソフィア文庫に納められた歌舞伎の演目解説集。五十音順の並べられていて見やすい辞典のようだ。 稲妻草紙、いろは新助、植木屋、延命院日当など知らない見たことのないものも多数。解説をよんでみたいなと思ったのは地震加藤、日向島。 配役を考えるとワクワクする。2017/11/22
belle
5
この1年は歌舞伎座にも国立劇場にもご無沙汰している。2か月に渡る「桜姫東文章」上演の盛り上がりや展覧会で見た鏑木清方の「薄雪」と題された梅川忠兵衛の絵に感化された。以前は観劇の参考書として使っていたが、今回は楽しい読み物として一気読み。芸談と蛇足に過去の名優たちが目の前に立ち現れた。ちなみに私の所蔵本は講談社版「新版歌舞伎手帖」2003年第4刷。ソフィア文庫は増補とあるから少し気になる。それにしても演目の題名は通称にしろ本外題(正式の題名)にしろ魅了される。さあ、見にお出で、と手招きされるよう。2021/06/28
ねね
5
歌舞伎そのものを観に行くのは敷居が高い、でも筋書きには興味がある…ということで数年前に購入した本。夢野久作の「押絵の奇蹟」に「阿古屋の琴責め」とありまして、それを調べるのに重宝しました。物語の筋書き、みどころ、芸談として実際に演じた役者のインタビューを載せているのが読んでいて面白い。どんなふうに演じているのか、ナマの声が聴けるので、通人にもいいのでは。有名どころの歌舞伎の筋は、古い小説なんかには当たり前のように引用されるのであると便利。2013/12/14
asanosatonoko
4
歌舞伎を見たこともないのに読んでみた。301編の簡単なあらすじと見所、演者の感想など、見開き2ページにけっこうな情報が詰まっている。歌舞伎が見たくなるし、ただ読んでるだけでも雑学として面白いことがたくさん知れる一冊だった。2015/03/17