角川文庫 角川ソフィア文庫<br> 死なないでいる理由

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角川文庫 角川ソフィア文庫
死なないでいる理由

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  • サイズ 文庫判/ページ数 224p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784044075026
  • NDC分類 104
  • Cコード C0110

出版社内容情報

<わたし>は「他者の他者」としてある。他者の思いの宛先としてここにいる。
生きること、老いることの意味。現代はそういう問いを抱え込んでいる。<わたし>が他者の宛先でなくなったとき、ひとは<わたし>を喪う。存在しなくなる。そんな現代の<いのち>のあり方を滋味深く綴る哲学エッセイ。

内容説明

たとえば、生涯だれにも一度も呼びかけられなかったひとなどはいない。“わたし”は「他者の他者」として、他者の思いの宛先としてここにいる。“わたし”が他者の意識の宛先でなくなったとき、ひとは“わたし”を喪う。存在しなくなる。ひとの生も死も、まぎれもなく他者との関係の社会的な出来事としてある、そんな現代の“いのち”のあり方を、家族のかたちや老い、教育など、身近な視角からやさしく解き明かす哲学エッセイ。

目次

生まれること、死なれること
1 寂しい時代(「わたし」という浮草;私的なもののゆくえ―家族という場所;うつろいゆく成熟のイメージ―教育という装置;見えない死―医療という仕組み;まとまらないこと―介護という関係)
2 死なないでいる理由(“いのち”への問い;消えた幸福論;ほどける時間―小さな幸福)

著者等紹介

鷲田清一[ワシダキヨカズ]
1949年、京都生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程修了。関西大学文学部教授、大阪大学大学院文学研究科教授、同研究科長・文学部長、同大学理事・副学長をへて、現在、大阪大学総長。専攻は臨床哲学。著書に、『「聴く」ことの力』(桑原武夫学芸賞)、『モードの迷宮』(サントリー学芸賞)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

かふ

23
定期的に精神安定剤として、鷲田清一は読んでいる気がする。前半は構造主義的な哲学的存在論のような。後半は、近年の生と死をめぐるエッセイ。AI問題や大人にならずに老いていく学生たち。通過儀礼としての成人式が学校という閉鎖空間の中で社会から隔離されている。だから、大学を卒業するとけっこう歳を取ってしまうのだが自活能力はない。若者の自立問題と自活できない社会的状況。以下、https://note.com/aoyadokari/n/nf939470efa662021/12/19

紫羊

19
聖書やチャトウィンにどっぷりだったせいか、滋味深い日本語が心に染みる。死なないでいる理由に答えはみつからなかったが、生きることがいっそう愛おしく感じられた。2022/10/11

mukimi

17
面白くてずんずん読めた。「幸福論は不幸の忘却であってはならないし、ありえもしない。」「ハウツー本は幸福を夢想することに足りているから退屈なのである。」私は底無しに明るいハウツー本を読んで明日も頑張ろうと思うタイプだが自分の不幸に関する屈折した諦めが明日への意欲になることもある。死、老い、ケアについて、日々の雑務に忘れ去りたくない考えを文章の中にたくさん見つけた。付箋だらけになった。あと二周くらい読みたい。次は能動的に考えながら。2014/11/27

Gatsby

17
子供の頃から、「人間、どうせ死ぬのになんで生まれてきたんやろう?」と考えることがよくあった。鷲田氏の他の本で、「死ぬと分かっていて、なぜ人間は生きてゆけるのか、そういう根源的な問いに答えを出していくのが文学部というところだ」という大宅映子氏の言葉が引かれていた。文学部で学んだ私には明確な答えを出せたように思えないが、<わたし>は「他者の他者」としてある、ということばと、インターディペンデンスということばに、その答えを見いだせそうだ。扱うテーマは難解であるが、その内容は理解しやすい本である。2012/07/15

スズコ(梵我一如)

16
本当に多くの箇所に線を引きました。哲学を学んだこともないし、哲学書を真面目に読んだことがないのですが、書かれていることの多くが共感でき、また一考してみたくなる内容でした。その一方で、この本を読んでどこかに行けたか?と言うと少し違います。自分の引き出しにしまっていた考えを引っ張り出して言葉にして貰えたのは事実なのですが、引き出しが増えた、と言う訳でもなく、でも勿論言葉になっていなかっものを自分が考えたといつつもりはないです。素晴らしい哲学ってそういうことなのかも。死なない私はこの後どこに行くのでしょうか?2015/11/30

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