内容説明
剥き出しの利害が衝突する新帝国主義の世界。日本国家は何をなすべきか?靖国問題、竹島・北方領土問題、拉致問題、国内の格差問題…。問われているのは政治と外交のインテリジェンスを強化し、国家の生き残りを図ることである。ロシア、イスラエル、アラブ諸国など世界の動向を分析、北朝鮮‐イランが火蓋を切る第三次世界大戦のシナリオと、勢力均衡外交の世界に対峙する日本の現状を国際スタンダードの視点で読みとく。文庫化にあたり、計100枚の新規原稿を加筆・収録。新規に書き下ろされているのは、自身に下された有罪判決確定への思い、そして、判決確定に際し外務省が密かに行ったある「方針転換」についての考察から書き起こされる『Qさんへの手紙──テロリズムを超えて「思考する世論」をどうつくるか」、及び、北朝鮮による拉致・核問題打開に向けて日本政府が取るべき戦略を明快に提言する『北朝鮮のシナリオ』の2篇。
目次
文庫版序文 Qさんへの手紙―テロリズムを超えて「思考する世論」をどうつくるか
第1章 「プーチンのロシア」を検証する
第2章 新自由主義下のアジアを読みとく
第3章 日本人と日本外交に「哲学」「戦略」はあるか?
第4章 暴力(テロリズム)と知(インテリジェンス)と生命と
あとがき―「第三次世界大戦」のシナリオ
文庫版あとがき―北朝鮮のシナリオ
著者等紹介
佐藤優[サトウマサル]
1960年東京都生まれ。作家・元外務省主任分析官。同志社大学大学院神学研究科修了。85年外務省入省。在モスクワ日本国大使館等を経て、本省国際情報局分析第一課勤務。主任分析官としてロシア外交の最前線で活躍。2002年逮捕、起訴。09年6月30日、最高裁判所が上告棄却を決定し、懲役2年6月(執行猶予4年)が確定。05年『国家の罠外務省のラスプーチンと呼ばれて』で毎日出版文化賞特別賞、06年『自壊する帝国』で新潮ドキュメント賞、07年大宅壮一ノンフィクション賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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