角川文庫<br> 謀略銀行

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角川文庫
謀略銀行

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  • サイズ 文庫判/ページ数 360p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784043846016
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

“闇の世界の貯金箱”といわれた首都圏中堅行・東都相互銀行は、巨額の不良債権に苦しんでいた。金融自由化を前に、経営陣は銀行を私物化してきた創業者一族を排除して再建を果たそうとする。しかし、資産死守を目論む創業者側が株を売却したことで、首都圏進出を狙う関西系大手都銀の影がちらつき、政官財に検察までもが加わった巨大な陰謀へと進展する。第1回ダイヤモンド経済小説大賞・優秀賞を受賞した話題作。

著者等紹介

大塚将司[オオツカショウジ]
1950年、神奈川県生まれ。早稲田大学大学院政治学研究科修了。75年日本経済新聞社入社。証券部、経済部で証券業界、銀行、大蔵省、通産省を担当。三光汽船倒産、イトマン事件などでスクープを飛ばし、東京三菱銀行合併報道で95年度新聞協会賞受賞。2003年、編集局ベンチャー市場部長在職中に、子会社での不正経理事件をめぐり、株主総会で鶴田卓彦社長(当時)の経営責任を追及したため懲戒解雇。株主代表訴訟を起こし解雇撤回、復職。04年、『謀略銀行』で第1回ダイヤモンド経済小説大賞・優秀賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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まさとん

1
この小説にモデルがあったとは知らなかった。結局力のあるものが勝ち、力のないものが負ける。正義とは関係なく。遺書に中にあった一文が印象的であった。「国家には秩序の維持が必要であることは否定しません。しかし、秩序の維持と正義は相容れないことがあります。そんなとき検察はどう行動すべきなのか。私とて、秩序をすべて無視しろと言うつもりはありません。ですが、やはり正義に重点を置いて行動すべきであり、そうしなければ検察の存在意義を失う、そうではないでしょうか」秩序の維持とは政官財の利権維持のことである。2013/12/22

koishikawa85

0
平和相互銀行のいわゆる金屏風事件がモデルの話。展開はなかなか面白いが、説明がうまくストーリーの中に溶け込んでおらず、小説としてはへたくそ。ただ大塚氏が主人公の弁護士に自己を投影していることは最後の遺書からもよくわかる。2010/09/26

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