角川文庫<br> 歪んだ正義―特捜検察の語られざる真相

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角川文庫
歪んだ正義―特捜検察の語られざる真相

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  • サイズ 文庫判/ページ数 331p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784043827039
  • NDC分類 327.13
  • Cコード C0195

出版社内容情報

特捜検察神話、崩れる!!ずさんな捜査、マスコミを利用した世論の形成、シナリオに沿った調書。「特捜検察」の驚くべき実態を、現職検事や検察内部への丹念な取材と、公判記録・当事者の日記等を駆使してえぐりだした問題作!

宮本 雅史[ミヤモト マサフミ]
著・文・その他

内容説明

常に「正義」のイメージが先行する検察。だがその奥底には深い「闇」を抱え込んでいた。ずさんな捜査、マスコミを利用した世論の形成、シナリオに沿って作成する調書…。これまで功績ばかりが注目され、捜査手法や内容は一切検証されずにきた検察の驚くべき姿を、その「歪み」の源流へとさかのぼり追究。特捜検事や検察内部への丹念な取材と、公判記録、当事者の日記等を駆使し、戦慄の実態をえぐりだした問題作。

目次

序章 タニマチの告白(日本一のタニマチ;佐川告白(1)田中角栄との思い出 ほか)
第1章 転換期(3)止まらない暴走(暴走;未曾有の権威失墜;神話崩壊)
第2章 転換期(2)疑惑の捜査(検察のストーリー;矛盾の連続;本当に五億円は元首相に?;「ロッキード事件より証拠はありますよ」)
第3章 転換期(1)誤った出発点(狼狽する佐藤栄作;亡霊の素顔;作られた亡霊)
終章 歪んだ正義

著者等紹介

宮本雅史[ミヤモトマサフミ]
1953年、和歌山県生まれ。慶應義塾大学法学部卒業後、産経新聞社入社。93年、ゼネコン汚職事件のスクープで新聞協会賞を受賞。書籍編集者、ジャーナリストを経て、産経新聞社会部編集委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

takam

14
検察特に特捜部事件は、かなりの政治的な色が強いものであり、そこにある特色について意識しないと、誤解をしてしまう。特捜検察は牽制する権力が存在しないため、そこに目を付けられたら、間違いなく有罪になる。先に有罪にする人を決めて、そこから容疑を与えるという前近代的なプロセスで刑を与える。ロッキード事件がその成功例で、同様な事例が多くみられる。政治家からの牽制能力も造船疑獄事件以降に働かなくなっており、当然裁判所も彼らも忖度する。三権分立が成り立たなくなる時点で、その存在は違憲のはずだが、誰も見ようとしない。2020/01/13

じむくろうち

0
佐藤優、鈴木宗男、村上正邦、えん罪で無罪となった人たちの証言を読んだり聞いたりして検察に対する信頼感は喪失してしまったが、これを読んでますますその思いを強くした。あのロッキード事件もほとんどでっち上げの世界ではないか。そういえば昔、ある西日本の有名なえん罪事件の再審事件で、担当の次席検事が酒席で、被告人は部落出身だからクロだといっているのを聞いてびっくりしたことがある。号泣県議も調書は検事の作文といっていたが、全くのうそではないかもしれない。ただ検察追随の裁判官の力量も問題にすべきではないかと痛感した。2016/01/31

うららん らん

0
造船疑獄、ロッキード事件など歴史的事件について、裏側?からルポされていてオモシロい。特に、佐川事件のインパクトがすごかった(金額のインパクトが)。

confusion_regret_temptation

0
現在の郵便不正事件、小沢裁判にもつながる検察のでたらめぶり。どうすれば歪みを元に戻せるのか。2012/04/01

かばん

0
世間一般では「正義の検察」が暴いたとされるあのロッキード事件は、こんな強引な捜査だったとは。無知でした。今と全く変わってないなと、厚労省の事件のNHKニュースを見ながら思う。無罪おめでとうございます。2010/08/17

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