出版社内容情報
「春先の雪に願い事をすると叶う」少女はその想いで7年待ちつづけた。「春先に降る雪に願い事をすると必ず叶う」という祖母の言葉を信じて、傷ついた犬を抱えた少女は雪を見上げた。愛しているのにすれ違うふたりの、美しくも儚い純愛物語。
新堂 冬樹[シンドウ フユキ]
著・文・その他
角川書店装丁室[カドカワショテンソウテイシツ]
著・文・その他
内容説明
瀕死の子犬を偶然拾った深雪は、“忘れ雪に願いをかければ必ず叶う”という祖母の教えを信じて、子犬の回復を願った。そこへ獣医を目指す桜木が通りかかり子犬を治してしまった。忘れ雪の力は本当だったのだ!不思議な力に導かれて出会ったふたりは、次第に惹かれあってゆく。やがて別れの時を迎えた深雪と桜木は、“7年後の同じ時間、同じ場所”での再会を約束するが…。愛しているのにすれ違うふたりの、美しくも儚い純愛物語。
著者等紹介
新堂冬樹[シンドウフユキ]
1966年生まれ。コンサルタント業を営む傍ら、作家デビューし執筆を開始する
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
259
新堂 冬樹は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。新作の『なごり雪』を読む前に、未読のシリーズ前作を読みました。本書は、白新堂時々黒の悲恋純愛小説でした。昭和の物語、韓流ドラマのような雰囲気です。続いて、『なごり雪』へ。2021/04/16
遥かなる想い
143
本屋で題名と、装丁に惹かれ購入した本。とんでもなく素晴らしい甘く切ない恋の物語だった。幼いころに出遭った少年と少女が、その後運命の再会を するが、その後女性は失踪・・というお決まりのストーリーだが なぜかこの純愛物語は目を離すことができず、一気に読んだ。春に降る雪を「忘れ雪」というそうで、春の雪に 願いをかけると叶うそうである。
★グラスハート★
89
2.0 小学生と高校生の男女が出会い数年後の約束し、話が展開していくのだが、単純にラブストーリーが展開するのかと思えば、半分越えたぐらいには、方向が変わってきてミステリーっぽくなってしまった。 深雪と桜木のラブストーリーよりも、桜木と鳴海の信頼関係の方が気になってしまった。 ラブストーリーと犯人捜しは別々にした方がよかったかな…。2018/04/02
馨
87
ある愛の~を読んで、こちらも号泣と聞いたので読みました。まぁ確かに泣ける?系のストーリーにはなっておりましたがこの作者の作品は暴力的なシーンが大抵あってそのシーンが妙に残酷に描かれてたりするのでそっち系のミステリーとか犯罪推理小説とかのほうが専門?なのかなと思いました。
ちょこまーぶる
69
純愛小説というジャンル思って読んでいたら、いつの間にかバイオレンス要素が前面に立ってしまい、それはそれで面白いとは思うが、序章での内容の小学生の淡い想いが時を経て完結するというベタなあらすじの方が共感されたのではないだろうか。政治家の保身やら暴力のくだりは少し詰め込みすぎで結末に向かって煽り立てているようにすら感じてしまった。本の表紙からはストレートにハッピーエンドで終わる物語しか想像はできない。2013/02/11