内容説明
北関東で細々と探偵業を営む元刑事・古城辰郎。彼は消息を絶った熊坂茂を捜すため新宿へと向かった。古城はやがて茂が中国マフィアに拉致されたことを知り、彼を軟禁した組織の若きボス・李秀龍と会う。李は古城に組織に潜入している警察のS(スパイ)を捜し出すことを条件に、茂を解放すると持ちかけるが…。古城はSの正体を暴けるか?中国闇組織の驚愕の実態と警察組織の暗闘を活写した、迫真のシリーズ、第2弾。
著者等紹介
永瀬隼介[ナガセシュンスケ]
1960年、鹿児島県生まれ。大学を卒業後、メーカー勤務を経て、週刊誌記者に。91年にフリーとなり、事件ノンフィクションを中心に活躍。2000年、長編小説『サイレント・ボーダー』を永瀬隼介のペンネームで発表し、小説家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きあら
18
古城シリーズ2作目。香田市を出たきり戻ってこない息子を探しに東京に出た古城は、中国マフィアのゴタゴタに巻き込まれる。前作より整合感が出てきて、キャラも立ってきて、シリーズの魅力が増してきた。歌舞伎町と中国人が絡む内容なので、激しめのクライムノベル。2023/06/26
ひで
13
古城シリーズ第2弾。面白くなって来たかな。2016/11/02
安曇
11
図書館より。ハードボイルドは苦手なのですが、こちらは軽めだったのでサクサク読めました。中国マフィアにヤクザ、潜入捜査官などが出てくる王道ストーリーで、地方で探偵をしてる元警察官の主人公が新宿で事件に巻き込まれていく様子もありふれてるんですが、文章が読みやすくて楽しめました。シリーズ物のようなので他のも読みたいです。2016/11/18
詩界 -うたか-
6
シリーズ第2弾から借りてしまったので第2弾から。ハードボイルドをいく感じです。新宿での事件やマフィアを扱っている作品が多いんですね。2020/07/13
智哉
6
冒頭は風林会館も登場して「不夜城」を彷彿させる立ち上がり。目を覆うような惨劇が待ち受けているのかと思いきや、最後は誰もが幼年時代の呪縛から解けて、人間らしい情緒を取り戻してしまった。時折飛び出す古城のブラックジョークは、シリアスな場面に不似合いだと思うが。2011/01/08