内容説明
バリのお祭りに加わり、弘前で息をしているおむすびを食べ、台湾のタンキーに漢方薬を処方してもらう…。からだのこと、心のこと、魂のこと。旅で出会った多くの人と自然にもらった、宝物のような思い出を紡いで生まれた、ハーモニー響くエッセイ集。
目次
バリ島のギフト
身体に音楽を取り戻した日
一日一悪
森のイスキアでおむすびを学ぶ
ガン検診の憂鬱
キツネ憑き男
タヒチの思い出
つまらないということ
はだしのゲンの子供力
バランスの極意〔ほか〕
著者等紹介
田口ランディ[タグチランディ]
東京生まれ。広告代理店、編集プロダクションを経て、2000年に小説『コンセント』で作家活動に入る。2001年『できればムカつかずに生きたい』で、第一回婦人公論文芸賞を受賞
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Sakie
4
ランディさんは興味のあるものには身をもって関わってみる主義の方なので、社会的弱者の施設であったり、環境問題であったり、瞑想であったりスピリチュアルであったりする。一貫しているのは、生きる力への探求心。人としてあるべき状態を知って、真っ当に、呼吸を楽に生きたいという思いが根底にある。読みやすいのでさも自分も新しい発見をしたような気になるし、心に呼応するものがあるが、たぶん読んだ端から忘れている。それでも、いつかなにかの状況で、ランディさんの言葉を思い出すことが少なくないだろうと感じている。2012/07/19
Michi
3
自然を大切にするランディさんと、同じ時間を共有しているような感覚になるエッセイでした。2010/06/27
cithara
2
彼女のエッセイはいくつか読んでいるが、お母様やお兄様を亡くした詳しい事情はよく知らなかった。ランディさんは想像以上にすさまじい人生を歩んでいるのだなあ。文章を書いてその気持ちを昇華しているのだなあ。私にはとてもそんな心の余裕はないけど。『ガン検診の憂鬱』は私もかつてガン患者だっただけに共感をもって読んだ。そうなんです! 素人は何科に行って良いか分からないので相談窓口があればいいのにと私も思う。一部の病院にはもうあるかもしれないが。『恋愛の力』を読んで御主人は平静でいられるのかと老婆心ながら思う。 2013/04/08
Yoshiko Baba
2
田口ランディさんの本は頭のストレッチに最適2012/10/06
紅姫
2
彼女の交流関係の広さに驚く。へーと思う部分多数。ギリシャの男性との会話の章が非常に印象的でした。『小説家は病んでいる』『自分はいつも傷ついている。だから文章を書く』『女性は卵子の数だけ恋愛ができる』という言葉が特に印象に残りました。2012/02/12