内容説明
上海から帰国したのも束の間、万年東一は赤紙を受け取った。五年間、兵隊として中国大陸を彷徨し復員。東京は焼け野原と化し、かつての古巣・新宿では、闇市の権益を巡って組同士が対立、さらにアジア系外国人グループが跳梁跋扈していた。闇市の用心棒としてヤクザの仲裁役を請け負う万年の許には、一筋縄ではいかない相談事が次々に舞い込んでくるが…。伝説のアウトローの破天荒で痛快な半生を描く。
著者等紹介
宮崎学[ミヤザキマナブ]
1945年、ヤクザの組長の息子として京都で生まれる。早大法学部時代にはゲバルト隊長として数々の戦闘に。中退後は「週刊現代」記者を経て家業の解体業を継ぐ。奮闘及ばず30億円の借金を抱えて倒産。その後作家活動へ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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