角川文庫<br> 平家 〈1〉

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角川文庫
平家 〈1〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 357p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784043687060
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

巨悪・平清盛こそ救国の英雄

平安末期、武家平氏に清盛という英傑が現れた。並外れた知略と先見性、果敢な決断を武器に、行き詰まった国家体制の改革を志す。諸行無常の物語ではなく、新時代を切り開こうとする「意志」を描く歴史長編。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

とん大西

107
慣れない平安末期の世界観も清盛が登場する50頁あたりから俄然面白くなる。平治の乱で策を労し好敵手・源義朝に勝利した平清盛。平家の棟梁ながら、この時分は『おごれる平家』以前の成上がりの途中の途中。父や祖父が築いた礎『平家』の地軸となり、大小の政争戦争に身を投じる壮年の日々。が、その逞しさたるや、流石栄華を極めたカリスマです。戦場では勇猛果断、そのうえ冷静な実務家にして強かな政治家。そして家族を愛し苦悩する一人の凡夫。野望に向けてひた走る清盛の男っぷりに魅了されます。後白河上皇との腹の探合いもなかなかニクい。2020/03/04

金吾

26
平治の乱の記載は細部までされていて面白かったです。この本の特性と感じたのは、上皇が第三極以上の存在感でグイグイ押しているところです。また保元から平治の流れを清盛が解説している部分はなるほどと思いました。2022/08/07

TheWho

14
平清盛を主人公に4巻の大作である池宮彰一郎版平家物語の第1巻。日本史上人気があるのは、戦国時代と幕末を除けば源平争乱の時代の平家物語と思われる。しかし小説の題材としては、吉川英治の新平家物語と宮尾版と少なく、また大河ドラマでの不人気もあり実像が不明瞭な時代でもると思う。本作は、吉川版と同じく平清盛を時代の寵児として捉え日本史上歴史の変遷の一コマを担った英雄の苦悩と現実を描ている。本巻は平治の乱勃発の経緯と乱後が語られている。次巻の展開が楽しみです。2015/03/28

BIN

13
平清盛を主人公としたもので1巻は平治の乱とその後の対処について。平治の乱に結構なページ数が割かれており、源義朝、義平についてをより詳しく描いている。どちらかというと木曽義仲贔屓なのでその父を殺した悪源太義平は好きじゃなかったですが、本作では無双の勇士として格好良く描かれている。源氏親子の最後をちゃんと書いているのがいいね。この清盛は腐敗しきった藤原氏の政治を打破する改革者としていい感じで書かれている。薙刀もって戦う姿は珍しい。藤原長成が隠遁した生活しつつ清盛の参謀のように振る舞っているのが面白い。2019/01/22

紅花

9
平清盛という人物の思想、人柄、今まで思っていたのと随分と変わってきた。後白河上皇についても同じ。歴史上の人物は後世の物が、自分の家系に都合良く書いたり、面白く書いたり、書き放題と言えばそうだけど、この小説に関しては、この二人をある意味、贔屓目に書いてある。でもその分、この二人が生き生きと感じる。2014/10/31

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