角川文庫<br> 本能寺〈上〉

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角川文庫
本能寺〈上〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 370p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784043687015
  • Cコード C0193

内容説明

織田信長―群雄割拠する戦国の世、尾張の国に時代を凌駕する一人の天才が出現した。目を奪うきらびやかな軍装、常識を超えた鉄砲・長槍の戦術、そして足利将軍の政治的利用から破格の人材登用に至るまで、強烈な美意識と凄まじいまでの発想が、旧体制の既得権一切を破壊し、中世から近世へと歴史の扉をこじ開けてゆく。卓越した才を誇る家臣の明智光秀や木下藤吉郎の理解さえ拒み、孤高に君臨する主君信長。その心奥に潜む壮絶な精神と雄大な構想に迫る画期的歴史長編。

著者等紹介

池宮彰一郎[イケミヤショウイチロウ]
1923年東京都生まれ。静岡県沼津市に育つ。軍隊生活ののち映画の脚本家として独立。1992年、小説家としてのデビュー作『四十七人の刺客』で新田次郎文学賞を受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

はらぺこ

46
解説というか説明というか見解というか何と言うかそんなモンが所々に有り、読んでて「なるほどなぁ」とは思うんですがストーリーの中で誰かのセリフとか何か違う形で表現してほしかったです。分かりやすい事は分かりやすいんですけど読んでて楽しくなかったです。 他の資料ではこう書いてるとかそんなんは書く必要が無いと思います。教科書や参考書やないねんから、何も言わずに作者自身が信じた資料で物語を作ったらええと思います。どうせ昔の事やねんからホンマか嘘か分からんねやし。2011/09/27

みや

35
織田信長と明智光秀の出会いから本能寺の変までを描く歴史小説。上巻は長篠の戦いまで。『歴史上の人物』ではなく、一人一人が『人』に見えた。キャラクター性は薄いが、血肉を感じられる。特に信長は人間離れした魔王感は無く、彼が果たした偉業や奇抜な発想について理論立てて解説していくため、内面を窺い知れた気がして嬉しくなった。大風呂敷を広げているようでいて徹底的に現実主義。病的なほどの美意識がとにかくかっこいい。私が惹かれたのは織田信長の、この美しさなのだと気付いて感動した。一方で足利義昭が残念なくらいにクズで可哀想。2020/04/29

金吾

29
信長と光秀の出会いから長篠前夜までです。信長を天才として描いており、先見性のすごさが強調されています。既得権の打破はいつの時代でも難しいですが、やらなければ国は発展しないと思いました。2023/09/23

あっこ

22
なんとなくこんな感じでストーリーが進んで行くんだろうなと思っていたことがその通りになったと言う印象の本。面白くないわけじゃないけど、解説的な部分も多く、イマイチ登場人物に感情移入しにくいかなと思う。でも、どういう風にして本能寺に繋がっていくかは気になる。2014/05/14

mura_海竜

13
信長は現実主義。過去を振り返らない。彼の言う「愚」とは「既得権」にしがみつくこと。一向宗石山本願寺と比叡山延暦寺との衝突である。宗教は本来、無私無欲・奉仕こそが世を浄化し、人を救う道であると説く。しかし代を重ねるうち、宗門が変貌を遂げる。既得権益の確保拡大を事とし宗徒に布施などを強要し、財物をむさぼり戒律を破って酒色にふけり、淫楽におぼれる。宗僧の堕落は頂点に達した。そんな中で長島の虐殺が行われた。どのような展開を見せるのか、下巻に進む。2012/08/11

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