出版社内容情報
「ごめんね。愛しているつもりなのに…」。わが子を虐待してしまった親が綴る衝撃の手紙集。もはや用済みになりつつある近代家族の現実を示し、「家族再生」のヒントを与えてくれる「親への手紙」シリーズ完結編。
内容説明
「親による虐待」の現実を白日の下にさらけ出して衝撃を与えた『子どもを愛せない親への手紙』シリーズの完結篇が、ここに文庫化。本書は、親が自分がしてしまった虐待を初めてわが子に告白するという画期的な手紙集であり、親に子どもへの愛を強いる社会に対しての悲鳴が聞こえてくる。親からの愛を絶対視しないですむ世代の登場で用済みになってゆく近代家族の現実を示し、「家族新生」のヒントにいたる“目からウロコ”の一冊。「それでもあの子には私が必要」と愛にしがみつく醜さをはぎとりたいすべての人へ―。
目次
枕元にバットを持って
早くやめなきゃ
何をされてもいい
お母さんに怒れない
せめてもの償い
お母さんは病気です
胎児虐待
胎児をうらんだ私
何も感じなかった
両手打ちに足げり〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
じょり
10
昨年11月から宿直に入るようになり、そこの事務所にあった本書。やー重かった。あとがき、解説が本編と思える内容で、読んでたら手紙のこと忘れる位だった。家族だからこそ距離をおく必要はありますよね。自分自身のことも色々振り返ってみたい。私の場合親との関係を。探して手元に置いとこうかな。2016/01/06
はなあぶ
9
子供を愛せない親というのは、どういう感じなのか興味を持ち、読んでみた。手紙は全部で74あり、年齢、性別、職業がそれぞれ記されていた。年齢は23～82歳まで、男女比は約1:4。職業は主婦が32、無職8。手紙の中で「ごめんね」と謝罪の言葉を記していた人は44人。夫が育児に非協力的な妻は18人、自身も虐待された過去を持つ人は17人、アルコール依存含む精神病の人は8人だった。2015/04/24
丸々ころりん
6
人に大事にされた事が無い，人にどう接していいのかわからない、そして自分を大切に出来ない。負の連鎖と言うには身勝手すぎる。 2021/08/24
かりんとー
4
愛せないってのは理屈じゃないからね。わかっていてもできないんだよな、たぶん。2015/05/09
mika daigo
1
色んな人がいるなと感じられる本です。内容は、一般の方が書かれているので上手とは言えないですが、文章の背景を思うと何度も辛い気持ちになります。2018/02/20
