角川文庫 角川ソフィア文庫<br> 神戸新聞の100日

電子版価格
¥748
  • 電書あり

角川文庫 角川ソフィア文庫
神戸新聞の100日

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 2p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784043523016
  • NDC分類 070.21
  • Cコード C0195

内容説明

1995年1月17日午前5時46分。その瞬間、本社は崩壊し、コンピューターシステムは完全に麻痺した。未曾有の大災害に、1300人の神戸新聞社員は瓦礫の中から立ち上がり、新聞を発行し続けた。彼らは、ジャーナリストとして、企業人として、一人の人間として、いかにして危機に立ち向かったのか。阪神・淡路大震災をめぐる、地域ジャーナリズムの熱き戦いを克明に描く感動のノンフィクション。文庫化に際し、震災後から現在までの神戸と神戸新聞の5年間の歩みを綴った「被災地の1826日」を新たに収録。

目次

第1章 本社崩壊
第2章 輪転機始動
第3章 決断
第4章 父と母
第5章 再構築
第6章 生きる

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぴーなっつ

11
感想を書こうにも、自分の今の気持ちを表せるいい言葉が見つからない。それ程凄かった。震災に見舞われながらも無休刊って。私はこれまで、幸い大きな災害に遭ったことはない。でも情報って必要なんだよね。それは私にも分かる。自身も被災者でありながらも取材したり写真撮ったり。そんな人達のおかげで、情報を得ることのできる人が大勢いるわけで。何でかわからないけど、胸が締め付けられた。東日本大震災でもそうだったと思うけど、被災者にカメラを向けるって私達には想像もつかない想いや葛藤があるんだろうな。2015/08/21

ユーさん

7
阪神大震災から、ちょうど20年。何もかもが「破壊」「寸断」された状況で人々に情報を伝えるのは「新聞」。しかも地元の、住民レベルの情報は、自分達にしか出来ない、と大きな使命感を抱いて発行に至る濃密なドキュメント。20年前の凄惨なテレビ映像が思い出され、その裏側で、必死になって動いている新聞社の人達の姿が思い浮かばれます。2015/01/18

アキ

6
あの朝、高架線路上で車両が脱線しているのを横目で見ながらも、「まだ」仕事をするつもりで広告原稿を持った私は神戸新聞会館(神戸新聞社の本社屋が入ったビル)を目指して歩いた。何も変わらない昨日までを今につなぎ止めようとの思いが、みな仕事に向かわせたのかもしれない。でもすぐに、仕事をすることで生きていることを実感できる人と、まさに「生きる」それだけの人とを、あの極限状況ははっきりと区別してしまった。

はむズ

3
絶対に読んでいただきたい一冊です2023/01/17

yamakujira

3
阪神大震災に直面した神戸新聞の苦闘をえがく。新聞発行が読者に喜ばれるにしても、上層部はもっと社員の家庭事情に配慮するべきだったのではないかと感じる。意地で休刊させないことに意義はあるのか、自己満足にすぎないのではないかと思えてしまった。20年ほどの時間を経て、東日本大震災も起こり、阪神大震災は歴史上の災害になってしまった感があるけれど、今でも心理的に、経済的に、苦しんでいる人はいるに違いない。本当の弱者を救えない国ってなんだろう。 (★★★☆☆)2014/04/27

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/125171
  • ご注意事項