内容説明
ミッテラン大統領に隠し子がいた!しかし、本人をはじめフランス人の反応は平静そのもの。“Et alors?(それで)”日本やアメリカと大違いのこの状況、フランス独自の恋愛文化に秘密があった…。フランス人にとって、恋愛とは生きることそのもの。愛を語り愛に生き、「ふたりの関係」を至高の芸術作品に創りあげるカップルたち。この熱い熱い情熱は、いったいどこからほとばしるのか?恋愛の歴史、恋愛観、現代恋愛事情まで、フランス的精神の粋に迫る“アムール”の書、決定版。
目次
第1章 恋愛スキャンダルのない国
第2章 すべての人間関係は“恋愛”の匂い
第3章 恋愛の歴史―フランスをかたちづくったもの
第4章 恋愛至上主義のウラにあるもの
第5章 現代フランスのカップル形態
終章 フランスには、なぜ恋愛スキャンダルがないのか?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nranjen
5
図書館本。1990年代、おそらく地球の裏表ぐらい異なる男女関係が展開されていた、フランス社会におけるカップル、一人の人間と一人の人間との関係が、どのように出来上がってきたのか、その制度の変遷も含め、説明したもの。宮廷社会、キリスト教、共和制におけるブルジョワ社会、それからボーヴォワールに1968年革命…。『エミール』に続編があったとは驚き。2020/11/28
ひろただでござる
0
ありきたりの内容でつまらなかった。2012/06/18
AA
0
フランスにおける恋愛スキャンダルの位置づけから、フランス人の恋愛観やそれを取り巻く歴史・法律についてわかりやすく解説されている。確かに子供は、母親Aと父親Bの子供、でいいよね。どこの「家」の子じゃなくて。