角川文庫<br> 自分自身への審問

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角川文庫
自分自身への審問

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  • サイズ 文庫判/ページ数 240p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784043417100
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

出版社内容情報

「永遠の不服従」を有言実行し続ける作家・辺見庸、魂のことば!「新たな生のための遺書」。04年に脳出血、05年に大腸癌と、ある日突然二重の災厄に見舞われた著者が、入院中に死に身で書きぬいた生と死、国家と戦争、現世への異議、そして自分への「有罪宣告」!

辺見 庸[ヘンミ ヨウ]
著・文・その他

内容説明

「市場ほど暴力的なものはない。私は、世界市場に民主的な殺戮システムをみている…」経済、思想、人倫の底が抜けたいま、私たちはどこに光明を見いだしうるのか。ひとの恥とはなにか。ひとの“形骸”とはなにか。病を抱えた作家が死に身で書きぬいた「遺書」と見紛う自己内問答。生と死、そして現世と自身への「有罪宣告」。人間と時代の病理を剔抉する透徹した眼。

目次

第1章 死、記憶、恥辱の彼方へ(記憶を失うこと;自己身体として生きる;死の実感と制度の殺人 ほか)
第2章 狂想モノローグ「かさねてきた徒労のかずをかぞえるな」
第3章 人の座標はどのように変わったか(風景の耐えられない軽さ;万物商品化と物語の喪失;自死の衝迫と反テロ戦争 ほか)
第4章 視えない風景のなかへ(「言葉と言葉の間に屍がある」―沼沢均を偲ぶ会へのメッセージ;『自動起床装置』の想い出;戦後六十年と新たな戦前 ほか)
第5章 自分自身への審問

著者等紹介

辺見庸[ヘンミヨウ]
作家。1944年、宮城県生まれ。早稲田大学文学部卒。70年、共同通信社入社。北京特派員、ハノイ支局長、編集委員などを経て96年、退社。この間、78年、中国報道で日本新聞協会賞、91年、『自動起床装置』で芥川賞、94年、『もの食う人びと』で講談社ノンフィクション賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

寛生

50
【図書館】永らく読んできた者としての読む行為は、自らの中にある何からしらの渇きを何とか潤したいのは事実だが、本書との邂逅はその渇きがよりさらに如実に現れてきたようでもあり、少しの水滴で喉の渇きが潤わされたようであり。辺見自らが病床にあって、その生のまさに極限で、苦しみ悶え、闇か光かも判らない場所から、何かに憑かれていたかのように、文を紡ぐ。脳出血で倒れた後、癌手術で躰にメスを入れられた辺見が紡いだ文と文から出来上がった本書の読後、私も何かに取り憑かれたのは間違いない。こんなに震撼させられた書は初めて。2014/11/17

GAKU

41
凄い著書だ。辺見庸さんが脳出血で倒れ入院。リハビリ中に結腸癌も発見され手術を受けるという二重の苦難。その時に書いたまさしく「自分自身への審問」。癌手術前後さえも痛みに耐え後遺症の残る思考と、右手を精一杯使い書いた。死を間近に感じている人間がここまで書ける気力を持てるものなのだろうか?読解力の乏しい私は毎日少しづつ理解しょうと噛み締めながら読んだ。それでも理解できたのかは難しい。ただ彼の研ぎ澄まされた刃のような訴えかける文章は、私に何かしらの強い強い感銘を与えてくれたのは間違いない。改めて凄い著書だ。2016/02/03

Tomoko.H

7
実家の古本。脳出血後の麻痺が残るなか書かれたエッセイで、倒れた前後での自身の内面の変化や記憶など。『自分自身への審問』の部分は、文字通りの自問自答。この著者の本を初めて読むのにはこれじゃない方がよかったかな。でも自分にも社会にも厳しく、使命感の強い人だという印象。2019/07/04

魚53

3
再読。繰り返し読む。鳥屋野潟公園の桜の風景。痛み。記憶。傷。深手。それでもなお生きるのはなぜか。どう生きるのか。厳しい問いかけ。私みたい甘っちょろい人間にはとうてい到達し得ない問い。可哀想なほど。もうそんなに責めなくてもいいんじゃないって言ってあげたいが、透徹した目の人は、そうじゃないんだよと言うだろうな。2023/04/03

魚53

3
まとめられることを拒む本。自分自身がまともな人間であるのかどうかも疑わしくなる。何が正常で異常か、誰が事件の犯人であり、死刑に処されるべき人物なのか、全てが怪しくなってくる。全てを断定しないこと。常に疑問を持つこと。簡単にわかったつもりにならないこと。真実はいくつもある。目を見開いてちゃんと見ろ!と叱られている気がした。2022/09/04

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