内容説明
深作欣二、船戸与一、河野義行、遠藤誠、西江雅之、串田孫一、北林谷栄―誇り高き自由人12人と作家辺見庸が交わす、憤怒と笑いと感動のことばの数々。自分史、オウム、破防法、戦後日本の虚妄、家族の崩壊、愛と死、文学、映画、暴力、狂気について、静やかにときに激越に語り合う。日本のいまとこれからを読み解き、人間精神の深層に触れる、味わいつきない対論集。
目次
深作欣二―世の中が意地悪く動いている
河野義行―人間というのは人の不幸を喜ぶ傾向もあるんですよね
船戸与一―オウム報道はメディアの正体さらした
金福善・李容洙―死ぬなら日本に来て死にますよ
左幸子―戦後五十年というと紀元二千六百年思いだすの
遠藤誠―麻原はコンマ以下、唾棄すべきです
西江雅之―世界はのっぺらぼうで波打っている
山本理顕―家族ってかなり捏造されてる
串田孫一―日本人は大事件を笑い話に変えてしまう
北林谷栄―市民悪というのは痛感してきたわよ
暴力と狂気と表現―原一男×辺見庸