内容説明
現在ホワイトハウスが最も恐れている調査報道記者、グレッグ・パラスト。フロリダ州が大統領選でブッシュを勝たせた汚い手口や、9・11テロ以前にビンラディン家へ向けられていたFBIの捜査をブッシュが潰したやり口等々、彼のスクープは数知れない。そのパラストが、腰の引けた大メディアには報道できない衝撃の真実をここに一挙公開。
目次
第1章 サイバースペースでの人種差別―報道されなかったフロリダ州での投票工作の全貌
第2章 金で買える民主主義―ブッシュ家の人々と取り巻きの億万長者たち
第3章 カリフォルニア・怒リーミング―電力自由化と電力海賊
第4章 レクサスを売れ、オリーブの木を燃やせ―グローバリゼーションと不満
第5章 アメリカ株式会社の内幕
第6章 ピノチェト将軍、ペプシコーラと反キリストなどなど―特別調査報告
第7章 スモール・タウン、スモール・マインド
第8章 鞭にキスして―流浪のアメリカ人の回想
著者等紹介
パラスト,グレッグ[パラスト,グレッグ][Palast,Greg]
ロサンジェルス出身。70年代、シカゴ大学でミルトン・フリードマンのゼミに入るが、“新自由主義”経済学者への道に背を向け、企業調査の仕事を始める。数々の大企業の横暴を目の当たりにし、調査報道記者に転身。以降トップニュースの数々を誰よりも早く極秘裏にスクープしている。英国で「この時代における最も重要なジャーナリスト」と評されながら、母国アメリカでは、彼の調査報道はすべて御法度
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感想・レビュー
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うたまる
2
「私は正当な分け前が欲しいだけだ。それは全部私のものだ」……くっそ面白い。マイケル・ムーア『アホでマヌケなアメリカ白人』とかぶる部分もあるが、アメリカの投票操作、人種差別、環境汚染、内政干渉といった大ネタから、買収、脅迫、捏造、暗殺といった小ネタまで、呆れるほどの不正の数々。またそれが、公権力者や大企業経営者こそ競って関与するという絶望的状況。メディアは揃いも揃ってチキンばかり。誰だ?アメリカが民主主義のお手本なんてまだ言ってる奴は。このモラル無く無限に肥大した拝金主義の国に、捕り込まれてくれるなよ日本。2014/09/03