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角川文庫
クロスロード・ブルース

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  • サイズ 文庫判/ページ数 310p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784042869016
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

出版社内容情報

大学教師ニックの同僚ベーカーが失踪した。ベーカーは、謎の死を遂げた伝説のブルース奏者ロバート・ジョンソンの未発表のレコードを入手していたという。真相に迫るニックに、危険が迫る――。

内容説明

その謎に包まれた人生ゆえ、伝説のブルース奏者と呼ばれるロバート・ジョンソン。彼が死の直前に録音したという“幻のレコード”が存在した―。レコードを巡るトラブルに巻き込まれ、消息を絶った同僚を探すためにブルースの聖地へと向かったニック。元プロフットボール選手であり、現在は音楽史の教鞭をとる彼は、同じく幻のレコードに固執する何者かの存在を知る。ひた隠しにされてきたジョンソンの最期。レコードの秘密。ニックは見えざる力にその運命を翻弄されてゆく―。琥珀色に彩られた薫り高きシリーズ第一弾。

著者等紹介

アトキンス,エース[Atkins,Ace]
NFLで活躍した著名なプロフットボール選手ビリー・アトキンスを父に持ち、自身も大学でフットボール選手として活躍。のちに記者を経て作家に転身。多くのブルース奏者へのインタビューがきっかけとなり、本作品を執筆することとなった。シリーズ化も決定している。ニュー・オリンズ在住
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Bo-he-mian

10
「ブルース探偵」ニック・トラヴァーズのシリーズ第1作。伝説のブルースマン、ロバート・ジョンソンの幻の音源を巡って事件に巻き込まれる。ハードボイルド小説としてのストーリーテリングはそれほど凝っていないので、手堅い面白さという感じだが、特筆すべきは作者エース・アトキンスの描写力。行った事もないミシシッピ・デルタの風景が目の前に浮かび、沼沢地の湿った空気が肌で感じられるような文章なのだ。雰囲気に浸りたくて読書をする自分にとっては、これだけで読んだ価値があった、と感じた小説。ブルースをBGMに読むべし。2018/06/17

ひじき

7
原書にて。著者の処女作。ハードボイルドとブルースが好きな人間にとっては垂涎の題材だが期待外れ。チャンドラーよりも、ジョン・D・マクドナルド(『恐怖の岬』が有名)の影響が濃く出ている。章ごとに主人公と犯人側に視点を変えて語るのだけれど、そうすると読者は主人公よりも先に犯罪の発生とその裏を知ってしまうことになり、ヒーローのかっこよさが削がれてしまうのだ。最近のスー・グラフトンのアルファベット・シリーズもこの手を使っているが、あちらも成功しているとは思えない。しかもここでは犯人はサイコパスときている。やれやれ。2014/06/20

けいちゃっぷ

6
タイトルが「○○ブルース」という本はたくさんありますが、これは正真正銘ブルースを題材にした本です。1938年に亡くなったブルースの神、ロバート・ジョンソンが死の直前に録音したという幻のレコード。世にでることもなく、存在するのかしないのか誰も知らないそのレコードを巡って争いがおきる。題材はいいんだが、なんか話がグチャグチャしてるし、探偵役のニックは「お前は何様だよ」という感じで。実に惜しいな。310ページ2010/10/11

k.m.joe

5
ロバート・ジョンソンの幻の曲を巡っての攻防。しかし、私のようにブルース及びロバート・ジョンソンに思い入れがあると、却って「どうなのかなぁ」という複雑な気分。ストーリー展開ももたつき気味。要らない場面が多い。主人公のブルース的心情はよく描かれている。悪役も、いかにも悪役風情で面白いのだが、終盤の展開は消化不良気味。2014/08/09

matsu

2
クロスロードとかロバートジョンソンとかいう単語についつい反応してしまう貴兄貴女には、もう辛抱たまらん小説である。あーもう辛抱たまらん!読んでる間ずっと聴きたくてたまらんのをグッとガマンし、読了後に聴く「コンプリート・レコーディングス」…いや、もう辛抱たまらんわー。2012/10/19

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