内容説明
イギリスのある田舎町で少年の失踪事件が続いた。パーカー警視はある小児性犯罪者に目をつける。が、捜査線上に浮かび上がったのは、別の奇妙な男だった。ローリーというその男は、誰とも付き合わず、取り壊しの決まった廃屋で、大量の鳥たちと暮らしていた。そしてその妖しい庭で、パーカーは孤独な目をした一人の少年と出会う。少年はローリーと鳥に惹かれ度々この庭を訪れているという…。ローリーとは一体何者なのか?孤独な少年たちが足を踏み入れた、美しく危険な罠。密やかに恐怖を奏でる、実力派新人が放つ、リテラリーサスペンス。
著者等紹介
マーティン,J.ウォリス[Martin,J.Wallis]
イギリス生まれ、ホダー&ストートン社で編集者として勤務するかたわら、執筆の道へ進む。脚本家として活躍した後、1997年『水底の死者の眠り』で推理作家としてデビュー。この処女作はエドガー賞候補に推され、第二のミネット・ウォルターズと評される。『鳥だけが見ていた』は二作目
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。